ナザール・ボンジュー工房、消滅の危機に -中国産ビーズに勝てず(Milliyet紙)
2006年07月17日付 Milliyet 紙
お守りのナザール・ボンジューが不幸に見舞われている。イズミルでガラス製のナザール・ボンジューを作る多くの工房は、中国から安く輸入されるプラスチック製のナザール・ボンジューのために閉鎖された。
手作りでガラス製のナザール・ボンジューを作る有力な職人を有するイズミル・ケマルパシャのクルデレ村。この村のナザール・ボンジュー生産が、中国から輸入される出来合いのナザール・ボンジューの前に敗北した。仲買人らが中国製品を選んだために、村にあった12軒の工房のうち10軒が閉鎖したのである。ナザール・ボンジュー職人のマフムト・スル氏は、「50人の職人のうち40人は仕事を辞めて村を去った。中国から輸入される、品質の悪いナザール・ボンジューのために、トルコ人に伝わるこの工芸が壊滅の危機に瀕している。この技は5年のうちに廃れるだろう」と話した。
スル氏によれば、週5日操業している最後の2つのナザール・ボンジュー工房は1日平均400から1000個のナザール・ボンジューを生産している。また、イズミルの複数の会社の仲介によって、海外に製品を売り込んでいるという。スル氏は「最近ではブラジルに我々のナザール・ボンジューを送った。彼らは驚いていた。彼らはトルコがナザール・ボンジューを作ったことを知らず、ギリシャ人がナザール・ボンジューを自分たちのものだと言っていると話していた。しかしギリシャはトルコからナザール・ボンジューを買っている。つまり私たちトルコ人が作ったナザール・ボンジューまでギリシャ人は自分たちのものだと言っているわけだ」と語った。
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( 翻訳者:山本裕一 )
( 記事ID:3012 )