子どもたちの栄養失調 シャルグ紙
2006年07月17日付 Sharq 紙

2006年7月17日付シャルグ紙31面

【シャルグ紙】イランの約11%の子どもたちは、依然として健康な子どもに必要な体重に満たない状態にいる。ユニセフ子ども支援基金のクリスティン・サラザル・フォルクマン(Christine Salazar Volkmann)代表は、ユニセフの内部月報に掲載されたこの数値に触れ、「イランの各地で4人に1人が栄養失調に見舞われており、この状況は、イラン政府・社会による早急な措置を必要としている」と述べた。

 彼女は、母乳栄養週間(モルダード月10~17日〔8月1日〜8日〕)を、幼年期の適切な栄養、母乳の重要性に関する社会の意識を向上させる良い機会であるとの見方を示し、こう付け加えた。「しかしながら、統計によると、イランでは子どもたちの半数以上が生後4ヶ月に達する前までに、もっぱら母乳によって栄養を摂取する機会を奪われている」。

 彼女はまた、「意識のレベル高めるだけでは十分でない」と述べ、「栄養不足に対処するためには、政治的、社会的取り組みが強化されなければならない」という。「栄養失調を減らすためには、保健・衛生に関わるもろもろの機関が共同で組織立った努力を続けていくこと、清潔で衛生的な水の供給、幼年期の教育、成長と管理、幼児期の子どもたちを監督するセンターの設立が、何よりも必要である。だがイランは、このような集中的な対策を講じるための枠組みが欠けている。イランにおいては、栄養失調にかかっている子どもたちの半数が、スィースターン・バルーチェスターン、ホラーサーン、ホルモズガーン、ファールス、そしてケルマーン州の5州に集中している」。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:深澤野絵 )
( 記事ID:3037 )