レバノンからの避難者、トルコのメルスィンへ(Radikal紙)
2006年07月20日付 Radikal 紙

レバノンからの(外国人の)国外退去が続いている。昨日は1万人以上の外国人がレバノンから避難し、さらに5万7000人が避難を望んで待っている。

これまでにレバノンから避難したトルコ人は1000人以上に上り、さらに30人の避難活動が続いている。3回のバス便で外国人17人を含む101人をトルコに退去させたトルコの在ベイルート大使館は、50人のトルコ人に移動用の車を確保し避難を手助けした。

スウェーデンは昨日水運搬用フェリーで子どもを含む188人をトルコのメルスィンに避難させた。スウェーデンのトルコ大使カリーナ・マーテンソンが出迎えた一団はトルコに感謝する一方、イスラエルに対し「戦争をやめよ」との呼び掛けを行った。レバノン人が死の恐怖におびえながら生活していることを明らかにしたスウェーデンの避難民は、「ひどいありさまだ。民間人や罪の無い人々が殺されている」と述べた。

避難してきた人々は今日特別機でアダナから各国へ帰国した。フェリーは第2陣の避難者のために昨日再び出航した。メルスィンへの避難を待っている約2000人のカナダ人もアダナで1週間赤新月社の保護を受ける。レバノンにいる5000人のオーストラリア人のうち、第1陣はメルスィンに到着した。残りのオーストラリア人の避難のため、コジャエリ市役所のアクチャコジャ・シーバスが昨日レバノンに向けて出発した。

■キリス県知事も支援

レバノンから避難してきたマルディン出身のある家族に対し、キリス県のネヴザト・トゥルハン県知事が援助の手を差し伸ばした。トゥルハン知事は、オンジュプナル国境を通って避難してきた子ども2人を含む家族にホテルを用意し、必要なものを提供した。父親のヒュセイン・アジャルは「地獄から逃げてきた。大虐殺のようだった。女性も、子どもも、区別なく(殺されている)・・・」と話した。国境ではシリアから逃げてきた8人家族が入国を待っている。

ドイツは3000人のドイツ人を避難させるため、アダナに軍用機1機を待機させている。ロシアはシリアのラタキア地区に飛行機を2機送った。カザフスタン、グルジア、ウクライナ、ベラルーシの人々も避難する。アメリカは昨日2200人の自国民を2隻の船でキプロスに避難させた。イギリスとギリシャは2隻、フランスは1隻の船をベイルートから出発させた。フランスのシラク大統領は避難する人をイスラエルの攻撃から守るため「人間の回廊」を築くよう呼び掛けた。

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( 翻訳者:住永千裕 )
( 記事ID:3041 )