首相、イラン大統領との電話会談で中東情勢沈静化への役割期待(Milliyet紙)
2006年07月22日付 Milliyet 紙
エルドアン首相は昨日(21日)、自身に電話をしてきたイランのマフムード・アフマディネジャード大統領に対し、「紛争を終結させるためにはイランとシリアの協力が必要だ」と語った。
イランのマフムード・アフマディネジャード大統領は昨日、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相との電話会談の中でイスラエルを非難した。アフマディネジャード大統領は、イスラエルのパレスチナに向けた攻撃に対し、国際社会が傍観していることを批判した。エルドアン首相は、「紛争を終結させるためにはイランとシリアの協力が必要だ」と話した。入手した情報によると、アフマディネジャード大統領は、最近の中東情勢に関する見解を伝えるためにエルドアン首相に電話してきたという。アフマディネジャード大統領は、国際社会が起こっている事に対し非難の声を上げないことに触れ、イスラム会議機構がこのプロセスでもっと積極的な役割を果たすよう求めた。エルドアン首相もこの見解に同意した。
アフマディネジャード大統領はエルドアン首相に、「あなたの停戦実現に向けた外交努力を支持しており、賞賛に値する。しかし、国際社会ももっと敏感にならなければならない」と語った。エルドアン首相も、停戦実現のためにはイランとシリアの協力が必要であると述べ、「この紛争を一刻も早く終結させることが必要だ」と語った。
■エルドアン首相はブレア首相に電話
エルドアン首相は中東の緊張状態への解決策を見出すため、昨日イギリスのトニー・ブレア首相に電話をした。エルドアン首相は地域での停戦を確保し、人道援助の回廊を設定するために自身が行っている外交努力についてブレア首相に知らせた。エルドアン首相はブレア首相に、関係国すべてを交えて交渉し、具体的な一歩を踏み出すことを提案した。ブレア首相も「トルコとともに問題解決をする準備は出来ている。一刻も早く具体的な一歩を踏み出さなければならない」と語った。
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( 翻訳者:富田 祐子 )
( 記事ID:3069 )