エフェス(エフェソス)の円形劇場、修復へ(Radikal紙)
2006年07月24日付 Radikal 紙

長い歴史の中で地震や他の自然災害によって劣化し、さらにこの30年に行われたコンサートや文化行事によって疲弊してしまったエフェス古代劇場の修復が行われている。セルチュク郡にあるエフェス古代都市内にある2万4千人収容可能な古代劇場で、修復および復元作業が始まった。
この作業に対し最も多額の補助金、25万新トルコリラ(約1940万円)を出資したのは共和人民党(CHP)率いるセルチュク市であった。

 オーストリア・エフェス遺跡発掘隊長のフリッツ・クリンジンガー教授・博士が会長を務める、国際エフェス劇場委員会が古代劇場に関する報告書を完成させた。共和人民党(CHP)所属のヴェファ・ウルギュルセルチュク市長は、修復プロジェクトの費用については自治体として対処するつもりであると述べた。
 「我々は、石の下に手を入れている(我々にとっては厳しい状況だ)。2006年の作業プログラムのために、最初の段階で25万新トルコリラ(約1940万円)の支出をした。作業員の雇用、機械や資材といった費用においても、それぞれ援助をするつもりだ。最大の目的は、この世界の奇跡的建造物を補強し、人類に貢献することだ。」
 発掘隊長のクリンジンガー教授・博士も「今年の作業では、古代劇場の南にある観客の入口部分と、地階のディアゾマ(水平・半円形の通路)部分の補強を行う。3ヶ月ほどかかる予定だ。」と話した。



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( 翻訳者:及川治香 )
( 記事ID:3072 )