ローマでレバノン情勢に関する国際会議 -トルコのギュル外相も出席予定(Milliyet紙)
2006年07月24日付 Milliyet 紙

中東紛争終結に向けて、今週水曜にローマで行われる国際会議の議題は、停戦と平和維持軍についてとなりそうだ。会議にはギュル外相の出席も予定されている。

中東紛争終結のためイタリアとアメリカの主導で水曜日に開かれるローマ会議には、トルコも招待された。イタリアのカルロ・マルシル在トルコ大使は、今回の会議にギュル外相の出席が予定されていると述べ、また、取り上げられる予定の議題が「停戦条件、人道的支援の回廊の設置、イスラエル・レバノン国境への多国籍軍配備」であることを明らかにした。

この危機を収束させるため、エルドアン首相とギュル外相がここしばらく続けてきた外交努力は前日に結実した。本紙に話したマルシル大使によれば、イタリア外務省は7月26日の会議への招待状をローマのトルコ大使館を通して送ったという。マルシル大使は、会議と会議へのトルコの参加について次のように述べた。

 ●参加者:イタリアとアメリカが先導して開かれる今回の会議には、欧州よりフランス、イギリス、スペイン、ドイツ、ロシア、そしてEUの期間議長国としてフィンランドが参加する。アラブ諸国からは、エジプト、サウジアラビア、ヨルダンが招かれた。トルコもこの地域で果たす重要な役割を理由に招かれることになった。また、世界銀行と国連からの代表者の参加も予定されている。

 ●3つの主な論題:1、停戦条件。2、人道的支援と住民の避難のための「人道支援回廊」の設置。3、国境安全保障のための多国籍軍配備。

 ●トルコの参加が不可欠:我々はトルコが地理的な近さから、中東地域の安定と平和に対して大きな役割を担っていると考えている。また、トルコはレバノン在住の外国人の避難に際しても多大な貢献をしている。トルコがローマ会議に参加することは大きな助けとなる。

■活発な外交が評価

外交筋によると、トルコのローマ会議への招待は、トルコが中東で担ってきた活発な外交活動の成果であることを強調した上で、ギュル外相の参加が予定されていることを明らかにした。ギュル外相は会議で、危機の解決と停戦後の方針について、トルコとしての提案を行う。また、トルコがベイルートからの住民の避難とレバノンへの人道的活動について、いかなる支援であれ行う準備が整っていることを国際社会に伝える。会議にイスラエルは招かれない一方、レバノンはオブザーバーとしての参加が予定されている。

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( 翻訳者:堀ノ内夏子 )
( 記事ID:3073 )