世界市場での下落、最も影響を受けたのはトルコ(Milliyet紙)
2006年07月24日付 Milliyet 紙
世界市場でここ数カ月起こっている変動により、発展途上国の市場の中で最も大きな影響を受けたのはトルコであることが分かった。
トルコ市場での変動が始まった5月8日を基準とすると、株価が最も下がり、国内負債利子率が最も上がり、ユーロ債の引当金が最も増加したのはトルコだった。世界では5月8日から7月18日までの間、ドルが17.3%、ユーロが14.9%、石油価格が11.2%上昇した。
■株価は24.8%の下落
発展途上国の株式は世界的な株価変動の影響を受けているが、中でも24.8%の株価下落を記録したイスタンブル株式市場はその筆頭である。同時期に、インドでは17.9%、ハンガリーは17.3%、ブラジルは15.2%の株価下落を記録した。アルゼンチンは、発展途上国の中で最も小さい13.9%の株価下落となった。
ユーロ債でのリスクプレミアムの観点からも、トルコは1.13ポイントの上昇で、変動により最も悪い影響を受けた。ブラジル、ロシア、北朝鮮、南アフリカでは0.3ポイントの(上昇)水準となった。アルゼンチンとメキシコのリスクプレミアムは下降した。
■利子率は6.4%上昇
変動に伴って国内負債利子率が最も上昇した国も、トルコだった。トルコではこの期間に6.4ポイントの上昇を記録した一方で、ポーランド、ロシア、メキシコは利子率が低下した。トルコの次に高い負債利子率の増加が見られたのは南アフリカだったが、それでもわずか1.4ポイントに留まった。
一方、変動に伴い生じた為替レートの上昇率については、トルコは南アフリカに次いで第二位となった。この期間の南アフリカ・ランド(貨幣単位)はドルに対し18.8%、トルコ・リラは17.3%それぞれ安くなった。同時期にロシアのルーブルはというと、ドルに対して高くなった。
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( 翻訳者:坂 泉穂 )
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