ローザンヌ条約に対する83年後のトルコ政治家の評価(Hurriyet紙)
2006年07月24日付 Hurriyet 紙

アフメト・ネジュデト・セゼル大統領は、ローザンヌ講和条約によって、トルコ人の生存権を否認するセーヴル条約は、再び議題に上がらないよう破棄されたと述べた。

(1923年7月24日の)ローザンヌ条約締結から83年目を迎えたのを受け、声明を出したセゼルは「忘れてはならないことは、(どちらも)講和条約として知られているにも関わらず、セーヴル条約ではトルコ人に生存権が認められず、国の分割が想定された一方で、ローザンヌ条約ではセーヴル条約の内容を実現させることなく、崇高なアタテュルクの先導で、トルコの国民誓約(Ulusal And/Misak-ı Milli)の国境が守られ、トルコに近代的な一国家としての発展の道が開かれたことである」と語った。

エルドアン首相とバイカル共和人民党党首の声明は次の通り:

エルドアン首相:「独立闘争において、我が国が前線で勝ち取った大勝利の外交的な成果であるローザンヌ講和条約によって、我々の独立と主権が国際社会で公的に承認されたのだ」。

バイカル共和人民党党首:「ローザンヌ条約への署名は、セーヴル条約をごみ箱に投げ入れ、歴史の遺物として埋没させた」。

■ハタイを放棄することはできない

セゼル大統領は、ハタイの祖国(トルコ)帰属から67周年を迎えたのを機に、声明を発表した。セゼルは、文化的構造や歴史的経緯、そして国民意識という点でトルコの領土であるハタイが放棄されないようあらゆる機会に強調し、ハタイ問題を「私の個人的な問題である」と定義したアタテュルクの先見性と顕著な努力が、ハタイの祖国へ帰属をもたらしたと述べた。
またセゼルは、「トルコ共和国は建国以来、崇高なアタテュルクの『祖国に平和、世界に平和』原則から離反することなく、外交に優先権を与えた対外政策方針により、平和維持に尽力し、一つの安定要素として世界の尊敬を得た」と述べた。

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( 翻訳者:幸加木 文 )
( 記事ID:3078 )