イスラエル軍の対レバノン爆撃激化 ヒズブッラーのミサイルがナザレに到達(アル・ナハール紙)
2006年07月17日付 Al-Nahar 紙
■ 国連、セニョーラ首相のイニシアチブを支援 G8サミットは監視団の派遣を要請
■ イスラエル、レバノン南部を焼野が原に変えるべく住民の退去を勧告
■ ヒズブッラーのミサイル、ハイファ砲撃につづきナザレ近郊に着弾
2006年07月17日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
イスラエルのレバノン包囲網を通り抜けて、国連代表団の「第一陣」がベイルートに到着したが、日々の戦闘にともなって相次ぐ一連の虐殺を食い止めることは言うまでもなく、イスラエル軍がレバノンの都市や村やインフラを破壊するのを防ぐための外交的な解決を期待するのは時期尚早なようだ。
イスラエルの対レバノン戦争が6日目に入り、さらなる破壊が懸念されるなか、イスラエル側は昨夜、日中長時間にわたって空・海・陸からの爆撃を行った後に、レバノンの大部分の地方に対する新たな攻撃に突入した。イスラエル軍はレバノン南部の全ての地方・町・村を焼野が原に変える準備段階として、南部住民を退去させることを目標にするととともに、ベイルート南部郊外一帯の完全な破壊を目指していた。イスラエル軍はビント・ジュバイルとクファル・シューバで砲弾に加えて毒ガスの使用に訴えた。南部における民間人への爆撃作戦によって、スール、アイトゥルーン、アッバの3ヶ所で新たな虐殺が発生した。イスラエルは夜10時から空と海からの集中爆撃を行い、ベイルート国際空港の燃料貯蔵庫へ一連の爆撃を行い、その後爆撃の目標をシュワイファートに隣接する滑走路へと拡大した。
(中略)
■ ハイファ
一方、ヒズブッラーがハイファ市に向けて発射した15発のミサイルは8人の死者をもたらし、イスラエル内閣の週例会議では閣僚の大半がレバノンへの攻撃強化を主張した。
イスラエルのエフード・オルメルト首相に近い筋によると、オルメルト首相はフアード・アル=セニョーラ首相の停戦要求に応ずるつもりはなく、「イスラエルは捕虜兵2人が解放されず、ヒズブッラーの武装解除が行われなければレバノン国内における作戦を続行する」と述べたとのことである。
(中略)
またヒズブッラーのミサイルは昨夜、レバノン国境から50kmのところにあるアフーラの町とナザレ市近郊に到達した。これはヒズブッラー側の爆撃がこれまでに到達した最も遠い距離である。
(後略)
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( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:3079 )