世界のメディア王ルパート・マードック、トルコメディアを買収(Milliyet紙)
2006年07月25日付 Milliyet 紙
イフラス・ホールディングは、トルコのテレビ局TGRTをメディア王ルパート・マードックが所有する米ニューズ・コーポレーション社に売却した。ニューズ・コーポレーション社の子会社のニューズ・ネザーランドBV社と提携先のアトランティック・レコーズ社を所有するアフメト・エルテギュンは、TGRTの全株式を1億5100万新トルコリラで取得する見込み。
TGRT株の56.5%を所有するイフラス・ヤユン・ホールディングには、売却により1億2700万リラが支払われ、残りは他の株主に支払われる。売却の対象となるのは、TGRTの周波数と500以上の中継局であることが明らかにされた。合意によれば、TGRTの商標とTGRTのFMラジオ局はイフラス・グループに残る見込みである。しかしニューズ・コーポレーションは、移行期間にTGRTロゴを使えるようになるであろう。
■トルコメディアで2番目の外資
TGRTの売却は、トルコメディアにおいて、CNNとドアン・グループが合弁でCNNトルコを設立したのに次ぐ2番目の外国資本の投資という特徴を持つ。これより少し前にもカナダのキャンウェストグループが、トルコの2つのラジオ局を買収していた。
法律の規定により、外国人はトルコで報道機関の(株式の)25%以上を保有することはできないことから、ニューズ・コーポレーションはTGRTの株式を最大で25%持ち、残りはアフメト・エルテギュンが保有する見込み。売却は、当局からの許可が得られた後に有効となる。マードックは、トルコでメフメト・ジャンスンも株主に名を連ねるカメラ・レクラム社の60%の株式を保有している
オーストラリア生まれの74歳のマードックは、1980年代にアメリカでテレビ局を買収するためにアメリカ国民となった。
■世界の大金持ちの一人
世界最大のメディアへの投資家であるマードックは、オーストラリア、イギリス、アメリカ、そしてアジアの主要なメディアを傘下に収め、グローバルなメディア帝国を築いている。マードックは、フォーブズ誌が発表したリストによれば、670億ドルの資産を持ち、アメリカで32番目、世界で84番目に裕福な人物である。
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( 翻訳者:小野寺香織 )
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