妻を殴ったウリュン議員、不逮捕特権剥奪の可能性(Milliyet紙)
2006年07月26日付 Milliyet 紙

公正発展党コンヤ選出のハリル・ウリュン議員は「どこでも好きなところへ訴えろ、誰も私を逮捕することなど出来ない」と言い、妻のエスマ・ウリュンさんを殴ったとされている。この件でウリュン議員が「(不逮捕特権を)意図的に利用した」との理由で、不逮捕特権剥奪を要求するアンカラ検察局は調書を作成し、トルコ大国民議会に提出した。新国会会期において、トルコ大国民議会ではじめて妻を殴った国会議員の不逮捕特権の剥奪が議論される。ウリュン議員の不逮捕特権が剥奪されることになると検察の調査が始まる。不逮捕特権が重刑にあたる現行犯逮捕以外では有効であるため、検察は今のところウリュン議員を尋問することができない。

■求刑懲役1年半の見込み
不逮捕特権が剥奪されると、ウリュン議員は家庭内暴力を行ったとして重罪と判定され、6ヶ月以上1年半以下の懲役を求刑される。ウリュン議員の調書では、罪に当たるにもかかわらず「第二夫人」のことには言及されていない。エスマ・ウリュンさんが告訴を取り下げても、ハリル・ウリュン議員の調書の作成の妨げにはならなかった。なぜなら家庭内暴力は、刑法では「起訴が告訴人に属する」罪とは見なされないからだ。

公正発展党派副会長のサリフ・カプスズ議員は、ウリュン議員の調書で党がどのような態度に出るかということについて「今まで(法の)適用がどうであろうと、なるようになる」と発言した。トルコ大国民議会総会では、今会期において201ファイルについては「会期が終わるまで保留する」という決定がなされたため、国会議員が裁判所へ送られることは妨げられた。



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( 翻訳者:塚田真裕 )
( 記事ID:3095 )