2006年7月29日付け ハムシャフリー紙
【ファールス通信】治安維持部隊(警察)交通課のモハンマド・ロウヤーニヤーン司令官は、「中央保険機構及び司法府との調整を進め、メフル月1日(西暦9月23日)から対人補償保険(自賠責保険)に加入していない全ての車の通行を禁止し、こうした車両を(専用)駐車場へ移送することになった」と伝えた。
さらに、「残念ながら常に、約1万人の運転者が、被害者への賠償金を支払わないために刑務所に収容されており、このことが被害者及び加害者家族に様々な社会的問題を引き起こしている。法律に基づき、全ての車が対人補償保険に加入することが必須であり、警察も法を施行するため、保険証書の無い車両の通行を阻止していく。」と語った。
同司令官はまた、人々が十分な保険に加入していないことについて触れ、「自動車製造工場および個人の中には、十分な保険に加入していないケースがあり、残念なことである。こうした保険証書では、実際に事故が起きた際に非常に少ない補償しか受けられない。運転手は賠償額の残りが支払えず、刑務所に送られてしまう。警察は、政府に対し完全な対人補償の保険加入を義務付ける法案を可決し、自動車製造会社、保険会社も対人補償保険に加入する必要があることを文書で要請した。」と述べた。
さらに、対人補償保険に未加入の車は通行してはならないと述べた上で、「これに関連して、交通・輸送サービスの提供には、必ず対人補償保険加入が必要である。旅客輸送会社、タクシー会社は、所有する全ての車両に対人補償保険の保険証書を常備しなければならない。」と語った。
ロウヤーニヤーン司令官は、対人補償保険の保険証書の携帯について警察が規制することについて触れ、「中央保険機構はガラス窓から剥がれず、偽造も出来ないステッカーを考案し、警察の専門的な意見を求めて、交通課に送ってきた。こちら側の技師も現在専門的な作業を行っており、近く警察の見解を発表する。対人補償保険に加入している全ての車両は、このステッカーを車両のガラスに貼付しなければならない」と述べた。
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( 翻訳者:關岡 敦子 )
( 記事ID:3127 )