安全基準に従わない掘削作業が原因で労働者6人が死亡 ハムシャフリー紙
2006年07月29日付 Hamshahri 紙

【事件部:アーザーデ・モフタール】昨日昼、デジャーシーブ通りメフル小路で6人の労働者が安全基準に従わない状態で掘削作業をしていたところ、瓦礫に埋まって命を失った。

● 死を招いたデジャーシーブの建物の崩壊
市役所責任者の目が届かぬ休日である昨日、16人の労働者が、ティール6日〔西暦6月27日〕に市役所に着工許可を得ていた1200平方メートルの土地で働いていた。彼らの作業開始から数時間後、現場の事務所で彼らの作業に対応していた建築士が、地崩れの恐ろしい音と労働者の叫び声を聞き、事務所の外に飛び出し、事故発生に気づいた。

● 消防署3箇所が出動
安全基準に従わない状態で掘削作業をしたために死を招いたこの地崩れから20分後、事故発生が消防救助センターに通報された。首都消防本部指令部員のアフザリー=ニークー氏は本紙ハムシャフリーに次のように語った。

「通報から2分後の13時59分、61分署、救助4分署、火災ステーションの職員が現場に出動した」。消防職員らは現場到着後直ちにローダー3台を使い、アフガニスタン人3人、イラン人3人の労働者の救出作業を開始した。ほどなくして瓦礫の中から2人の遺体が引き出された。ローダーが数分おきに労働者の遺体を一体、また一体と掘り起こし、救助職員が生存の兆候がないか確認した後、命を落とした労働者の遺体を煉瓦造りの事務所に運んで隣り合わせに安置していた。

事故発生数分後に現場に現れたモハンマドレザー・ベマーニヤーン1区市長はこの事故について本紙ハムシャフリーにこう語った。「この建物の着工許可が1区市役所から出たのはティール6日〔西暦6月27日〕。ティール20日〔7月11日〕、市役所の監視職員が、建設会社が安全装置を建物の壁に取り付けていないことに気づき、このような条件で労働者に作業を続けさせれば事故を引き起こしかねないということで、作業の一時停止命令を出した。しかし残念ながら、今日建物所有者は市役所の命令を無視して16人の労働者をここで働かせ、労働者の小屋と隣合わせだった壁の北側で水が漏れ、壁土が腐食し、事故につながった」。

事故当時現場にいた建物の建築士は本紙にこう語った。「私はこの建物の設計図を描いただけです。監督が現場にいるべきだったのに、今日労働者たちは現場監督なしで働いていました」。

報告によれば、瓦礫の下敷きになった6人の労働者は、建設会社から安全装置を設置してもらえなかったことが原因で、泥土の山に埋もれて命を落とした。


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( 翻訳者:吉村 かすみ )
( 記事ID:3129 )