イスタンブル地下鉄工事場で、謎の教会発掘中ー後期ビザンツ時代の教会?(Millieyt紙)
2006年07月30日付 Milliyet 紙

イェニカプでの発掘作業中に発見された教会は、4つの部屋を持つ建築構造であった。これらの部屋がどのような目的で使われていたのかは、最新の発掘調査終了時に明らかになる。

マルマライ地下鉄プロジェクトの構想のもとで行われているイェニカプの発掘作業で、沈没した船8隻と何千もの文化財のすぐ隣に、初期の建築が見つかった。はっきりとした年代を確定するには至っていないが、後期ビザンツ時代ではないかと考えられている教会である。イスタンブルの考古学博物館の館長であるイスマイル・カラムト博士は、水夫かランガ菜園で働いていた農夫たちがこの教会を使っていたのではないかと考えていると述べた。

急ピッチで続けられている発掘作業では、毎日のようにイスタンブルの歴史が明らかにされ、新しい遺跡が発見されている。発掘区域の北東部では、考古学者達がアプス(注1)のように見える基礎遺構の遺跡を発見した。遺跡の一部が国有予定地にあるために半分だけ発掘できた遺跡は、教会であることが判明した。イスタンブル広域市が土地の国有化プロセスを早め、短期間で買い取りを終らせた後には、遺跡の残りの部分も日の目を見ることになるだろう。

■謎の部屋
教会遺構の発掘では9世紀から14世紀にかけての遺物が見つかっている。しかし、これらの遺物が後代に充填されたものであったかどうかはまだ明らかになっていない。教会は、遺構から分かる限りでは小規模だが、後に数箇所の増築が行われたと考えられている。考古学者らを最も悩ませているのは、後に増築された4つの小部屋である。小部屋から人骨が見つかっていないため、部屋の使用目的は謎のままである。

■メスジト(注2)に似ている
発掘の責任者であるイスタンブル考古学博物館の館長イスマイル・カラムト博士は次のように語った。「アプス構造の上に建つ民家は買い上げられて、解体された。他の場所の基礎遺構を発掘しない限りは、はっきりとしたことは言えない。しかし、現状で判断する限り、我々でいうメスジトに似たような、小さな教会ではないだろうか。港に立ち寄った水夫によって使用されていたのではないかと、我々は考えている。ランガ菜園で働いていた農夫たちということもありうる。これについては年代決定後に、はっきりしたことが言えるだろう。」

(注1)アプス キリスト教の教会建築で司教座や祭壇が設けられた半円形の張り出し部分。
(注2)メスジト 金曜礼拝以外で使われる小規模モスク




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( 翻訳者:松岡聡美 )
( 記事ID:3134 )