ムサンナー県知事、自衛隊撤退に関しコメント(サバーフ・ジャディード紙)
2006年06月26日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■ ムサンナー県知事:「自衛隊はその任務を成功裏に成し遂げた。私はその撤退を喜んではいない」

2006年06月26日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

【ムサンナー:イラクの声通信社】

 ムサンナー県のムハンマド・アリー・アル=ハッサーニー県知事は、一昨日の土曜日、雇用の分野で大きな役割を果たしてくれた自衛隊のムサンナー県からの撤退を喜んではいないが、撤退の決定を下したのは日本政府だ、と述べた。

 バグダードにおける多国籍軍の連絡・広報担当局長ルード将軍との共同記者会見の中で知事は、「自衛隊は成功裏に任務を果たし、我々に多くを与えてくれた。今後は日本大使館がムサンナー県での諸プロジェクトの責任を引き受け、それらを完成させるだろう」と述べた。

 知事はまた、撤退問題に関して自衛隊に協力する用意も表明した。
ムサンナー県議会議長・議員にくわえ地元責任者の一部が出席したこの記者会見の席で、ムサンナー県は治安において他県とは異なる状況にあり、バグダードの中央政府からの支援を受けたイラク人治安部隊が治安権限を引き継ぐ準備が整っていることを明らかにした上で、ムサンナー県はすべての県にとってモデルとなるであろう、と語った。

 イギリス軍とオーストラリア軍に代わってアメリカ軍が配備されるのかという質問に答えて県知事は、「多国籍軍の代わりにアメリカ軍がムサンナー県に駐留するとは、私はまったく聞いていない。これまでもムサンナー県の事項に多国籍軍が関わる場合にはイラク軍との協調の下に行ってきたので、このイラク軍がムサンナー県に奉仕するために残るだろう」と述べた。

 一方、バグダードにおける多国籍軍の連絡・広報担当局長であるルード将軍は、多国籍軍はムサンナー県から1ヶ月以内に撤退すると述べた。ルード将軍は記者会見の中で、多国籍軍(イギリス、オーストラリア、日本)がムサンナー県から1ヶ月以内に撤退することへの満足を表明し、ムサンナー県は治安維持の分野において大きく進歩した、と述べた。


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( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:2885 )