7月1日よりエジプトの教員に新組織を導入(アル・アハラーム紙)
2006年06月22日付 Al-Ahram 紙

■ 100万人の教師がこの計画の受益者に。追加技能への奨励金も
■ 新任教師の給料を500エジプト・ポンド、昇級を5段階に

ホスニー・ムバーラク大統領の選挙公約実現に向けた真剣で重要な動向の中、政府は来る7月1日から教員のための新しい組織の導入を開始することに合意した。新組織の対象には教員組合のメンバーである100万人以上の教員が含まれる。

この決定は昨日、金融相と教育相、そしてムスタファー・カマール・ヘルミー博士をリーダーとする教員組合執行部の代表団との間で行われた重要な会議の中でなされた。
会議では特に、新組織の恩恵に浴することになる層の設定をめぐって、熱い議論が交わされた。

この組織案には、実用的なコンピューター講習の受講、大学院への進学その他の形で教育能力をアップさせ、付加的な技能を身につけた教員らに対する奨励金の支給も含まれる。

新任教師の最低賃金は300ポンドから500ポンドの間となり、更に新組織では教員の昇級が5段階に設定される。

ユースフ・ブトルス・ガーリー金融相とユスリー・ガマル教育相は、新組織は教師に価値を付与し、将来を担う世代を育てるという教師の役割を強化するとともに、その教育能力を保証すると述べた。

ユスリー・ガマル教育相は、本紙のアイマン・マフディー記者に対し、教師の教育能力を保証する昇級と昇級試験の基準についてこれから設定が行われると述べ、今は管理職用の組織に移らないと昇級できない仕組みになっているが、新しい組織のもとではその必要なく、長年の経験を生かせる方法が盛り込まれていると指摘した。

加えて教育相は、これからは「新任教師」「教師」「一級教師」「熟練教師」「特級教師」の5つのレベルが設けられ、このレベルに従って昇進するとともに、それぞれの経験に見合った賃金体系と職務体系が適応されることになる、とも語った。

一方、金融相は本紙のアーマール・アッラーム記者に対し、教師に金銭面においても機能面においても真の評価を与えることを目的としたこの計画の、最終的な形を整える準備を終えつつある、と述べた。
また大臣は、承認されたばかりの通常国家予算にはこの新教員組織のための予算が盛り込まれていることを明らかにし、この組織の導入は段階的に行われ、第一段階は来月初頭から始まり、遅くとも3年以内には全段階が完了すると指摘した。



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( 翻訳者:並木麻衣 )
( 記事ID:2886 )