オルメルト首相「ガザ地区住民の誰一人として眠らせない」(アル・ナハール紙)
2006年07月03日付 Al-Nahar 紙

■ オルメルト首相、ガザ地区住民の誰一人として眠らせないよう命令「危機を解決する鍵はダマスカスにある」

2006年07月03日付アル=ナハール紙HP1面

 イスラエルのエフード・オルメルト首相は昨日、パレスチナ政府に対する圧力を強めた。パレスチナ首相府爆撃の数時間後、捕虜となったイスラエル軍兵士ジルアード・シャリットの解放のため全力を尽くすよう国軍に命令し、先週のヨルダン川西岸地区に続き、イスラエルがガザ地区にいるイスラーム抵抗運動ハマースの指導者を逮捕するかも知れないと示唆した。また、イスラエル南部住民数千人がカッサーム・ミサイルに対する恐怖の下で暮らしているため「ガザ地区住民の誰一人として眠らせないよう指示を出した」と述べた。

 イスラエル首相府の発表した声明によればオルメルト首相はアメリカのコンドリーザ・ライス国務長官との電話会談の中で、「危機を解決する鍵はダマスカスにある。なぜならテロ行為を実行する指示や命令はダマスカスから来るからだと述べ、シリア指導部は領内にあるテロ組織指導部の拠点を除去」せねばならないと強調した。

 シモン・ペレス副首相は、アメリカのCNNテレビ局のインタビューで、パレスチナ首相府への爆撃はイスマーイール・ハニーヤ首相への「明確な警告」であると述べた。

 またエジプトとアラブ諸国はシリアに対して、捕虜になったイスラエル軍兵士を解放させて危機の導火線を取り去るため、ハマースへ圧力をかける動きに加わるよう説得に努めているものの、昨日までのところエジプトの仲介は一進一退を繰り返しているもようだ。説得工作に対してシリアは、ハマースに対する仲介を行うよりも前にイスラエルのガザに対する攻撃をやめさせることが条件だとしている。



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( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:2918 )