オク行政裁判所検事総長、襲撃事件などで「司法が政治的影響にさらされている」(Milliyet紙)
2006年07月08日付 Milliyet 紙

ヌーリー・オク行政裁判所検事総長は、行政裁判所への攻撃について、「急進的なグループが挑発されたとき、そして自分たちが庇護されているという感情が与えられたときに、何に対して無遠慮になるかということの最も新しい例である」と述べた。

トルコ弁護士協会の主催した国際シンポジウムで演説した同氏は、「行政裁判所に対するファシスト的蛮行は、忘れられるような事件ではない」と語った。オク氏は次のように続けた:
「特にターゲットを示した者や挑発した者、また限度知らずの無責任な、怒りに任せた反応を示した者たちが、教訓を得なければならない深刻な事件である。我が国の歴史において、ある者にとって黒い汚点を残すであろうこの事件を、国民とともにクビライ事件のように語り伝えていくことが、私達に課せられた義務である」。

■政治的影響にさらされている

オク氏は、司法が政治化したという主張とそれを真とする観察結果が、検察システムの中立性の観点からの調査をクローズアップさせたと述べた。またわずか1年のあいだに話題を独占したシェムデンリ事件(の容疑者)と(ヴァン100周年大学長)ユジェル・アシュクンの起訴や、行政裁判所襲撃事件の捜査のような衝撃的な事件が、検察機構が外からの、特に政治的な影響にさらされている面をあらわにしたと語った。同氏は次のように続けた:

「ある著名な戦略調査の専門家が、行政裁判所事件の捜査に関連して、『政府が司法のように機能している』と語ったことがすべてを言い表していると思う。注目すべき警告的なメッセージは皆が受け取らなければならない。専門家はほかにも語った。警察が特別な目的で情報を流したり、プライバシーが意図的に侵害されたり、検察官が無能であることなど、全て正しい調査に基づく言葉は、検察機構の中立性という点での不十分さを示している。
仮に政治権力がいくつかの事件で検察のように機能し、捜査に影響を及ぼしたり、方向性を与えているのならば、その理由を、まず検察機構において検察官が従属し(独立した身分を)保障されていないことや、警察や保安隊が行政に属していること、そして我が国での法の意識の未発達さの中に見出さなければならない。
私は問題の解決には、ヒエラルキーのある組織体系の中で独立した検察組織が置かれることが必要だと考える」。

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( 翻訳者:林 奈緒子 )
( 記事ID:2929 )