アンカラにディズニーランド? -パラマウント・ピクチャーズ社が投資に意欲(Milliyet紙)
2006年08月10日付 Milliyet 紙
映画界、エンターテインメント界をリードするアメリカのパラマウント・ピクチャーズ社は、アンカラへのディズニーランド風のテーマパーク建設を集合住宅局(TOKİ)に提案した。エルドアン首相からは直々に「早期実現」指令が出された。
ハリウッドの巨大映画会社であり、世界中で数多くのテーマパークを運営するパラマウント・ピクチャーズ社は、アンカラにディズニーランド風のテーマパークを建設するためTOKİに投資提案を行った。テーマパークは300万平方メートルの土地に建設が予定されており、投資総額は10億ドルに上る。園内では何万人もの雇用が見込まれている。
投資が承認された場合、この巨大テーマパークはTOKİが2万戸の住宅計画を進めているエスキシェヒル街道沿いの、アシャウ・ユルットゥチュ~バルルックユムジュ地区に建設される。
■トルコ独自のヒーローも登場?
TOKİのエルドアン・バイラクタル局長代理は、パラマウント・ピクチャーズ社がトルコで計画しているテーマパークの建設予定地にアンカラを選び、中東やヨーロッパをターゲットとしたエンターテインメントの一大拠点を作る意向を示したと話した。この件に関しエルドアン首相がTOKİとアンカラ市に対し特別な指示を出したことを明らかにしたバイラクタル氏は、建設は2007年に始まる見通しであると述べた。
建設予定のテーマパークにトルコ独自のヒーローやデザインも採用するかどうか、観光省との間で話し合いが行われている。またテーマパークと並行して、観光客の宿泊のためのホテルや別荘の建設も計画されている。
他方、TOKİが土地を売却するのか、49~50年の賃貸にするのか、あるいは建設される施設の株を取得するのかについては協議が続いている。
関係者はパラマウント・ピクチャーズ社がアメリカのいくつかの企業とともにコンソーシアム(共同事業体)を結成して事業を行うかもしれないが、その際にはコンソーシアムにトルコ企業も含まれる可能性があると述べた。
テーマパークの開業後、初期段階では3万人の雇用が見込まれている。パラマウント・ピクチャーズ社が中東最大のエンターテインメント施設として計画中のこのテーマパークには、年間300万人の来場者が見込まれていると言われている。エンターテインメント界の最新技術を用い、かつ入場料もリーゾナブルなことから、特にヨーロッパ、ロシア、トルコ国内や中東から多くの観光客が来場するものと期待されている。
現地の新聞はこちらから
( 翻訳者:住永千裕 )
( 記事ID:3233 )