シリア大統領「米仏の決議案は不安定化への処方箋」(アル・ナハール紙)
2006年08月07日付 Al-Nahar 紙
■ アサド大統領「米仏の決議案は不安定化への処方箋」
2006年08月07日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【ロイター】
シリアのバッシャール・アル=アサド大統領は昨日、レバノン問題に関してアメリカとフランスの提議した安保理決議案がレバノン国内の全ての政治勢力の合意なしに採択されれば、情勢のさらなる不安定化を招くことになると警告した。
シリア・アラブ国営通信社「SANA」によると、アサド大統領はコフィー・アナン国連事務総長に電話で、「レバノン人の意見が一致していない決議はどんなものでも、事態の複雑化と、混乱の増大を招くだろう」と伝えた。
アナン事務総長は米仏の決議案について話し合うため、アサド大統領に連絡した。シリアは同決議案を偏向したものとみなしている。
アサド大統領は、「一部の勢力によって、イスラエルの政治的利益を実現するための画策が行われてきたが、戦争という手段ではこれを遂行することはできなかった。こうした画策が成功を収めることはないだろう」と述べた。また、「シリアはレバノン人が合意するものであれば全て支持する」と付け加え、レバノンのフアード・アル=セニョーラ首相の提案した7項目にわたるプランに言及した。
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( 翻訳者:岡本亜有子 )
( 記事ID:3248 )