オルメルト首相の支持率急落、イスラエル紙が辞任要求の記事(アル・アハラーム紙)
2006年08月12日付 Al-Ahram 紙

■ 安保理、レバノンでの停戦決議採択まであと一歩
■ 停戦受け入れの条件に達するべく、ベイルート、カイロ、ニューヨークで外交努力
■ 中部で地上戦、橋への空爆、55発のミサイルがハイファへ
■ イスラエル紙、支持率下降を受けてオルメルト首相に辞任要求

2006年08月12日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ベイルート:ファトヒー・マフムード、ニューヨーク:アラーウ・リヤード、ワシントン:ホダー・タウフィーク】

現在、数多くの国際的な当事者が、真剣かつ一刻を争う形で、イスラエルがレバノンに対して行っている攻撃的な戦争を停止させ、これ以上の流血と無差別破壊を避けるための停戦決議を採択しようと交渉を行っている最中、イスラエル軍とヒズブッラーの戦闘はエスカレートしている。

外交レベルでは、デイヴィッド・ウェルチ米国務次官補がレバノンのフアード・セニョーラ首相と、安保理で協議中の事案にかかわる諸提案について話し合いを続けている。ウェルチ国務次官補はすでに、この48時間中2度目となるベイルート入りを果たしたが、このことはレバノン政府にとって受け入れ可能な停戦条件の妥協案をめぐって、緊密な連絡と交渉が行われていること示す。

またウェルチ国務次官補はレバノンのナビーフ・ベッリー国会議長とも会見し、この会見についてレバノン政治筋は、停戦決議の条件に関する米高官との話し合いにおいて前進があったとの声明を出した。

(中略)

イスラエル占領軍とヒズブッラー戦闘員との間の激しい戦闘は、ミース・ジャバル、シャクラーア、ラブーナ、ビント・ジュバイル地区、デール・サラヤーン、サルビーン、バルアシート、アイター・シャアブで続いており、イスラエル情報筋が認めただけでもイスラエル兵1名が死亡、ほかに16名の負傷者が出た。加えてヒズブッラー側の声明では、(イスラエルの)メルカヴァ戦車が破壊され、乗員が死亡もしくは負傷したという。
地上戦が白熱する一方、レバノン町村へのイスラエルの空爆とヒズブッラーのイスラエル北部へのミサイル攻撃も続けられ、ナハリヤに向けてミサイル砲が発射されたほか、55発がハイファに到達した。

(中略)

占領下エルサレムでは、左派系のイスラエル紙ハアレツが、大見出しで「エフード・オルメルト首相は辞任すべき」とうたった。

また同時にハアレツ紙は、オルメルト首相の仕事に満足しているイスラエル人が前回の調査では75パーセントであったのに対し、今回は48パーセントしかいないというアンケート調査結果を掲載した。


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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:3266 )