米兵300名イラクへ再派遣、アマーラ駐留英軍も大規模再配備(サバーフ・ジャディード紙)
2006年08月16日付 al-Sabah al-Jadid 紙
■ アメリカ兵300名イラクへ再派遣、アマーラ駐留イギリス軍も大規模再配備
2006年08月16日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面
【各国首都:諸通信社】
アメリカ陸軍高官の月曜日の発表によれば、イラクでの任務を終えて合州国内の基地に帰還していたアメリカ兵約300名が、バグダードで暴力行為が続いていることを理由として、イラク再派遣の命令を受けた。この兵士らが所属するストライカー旅団第172大隊に対し、ドナルド・ラムズフェルド国防長官は先日イラク駐留の4ヶ月延長を命じている。
命令が届いたとき、兵士たちはアラスカ州フォートウェインライト基地に到着していた。陸軍の説明によれば、彼らは2週間以内にイラクへ戻り、イラクに残っている同大隊の兵士と合流する。陸軍のポール・ボイス広報担当は、国防総省はこれら300名の兵士の存在が大隊の結束に必要であると考えた、と述べた。
またボイス広報担当は、「この命令が出たときにクウェートに配備されていた他の兵士300名は、すでにイラクへ戻った。イラク駐留多国籍軍のジョージ・ケーシー司令官は、宗派間の暴力行為の阻止作戦に参加させるため、この大隊をバグダードへ派遣した」と述べた。
さらにロンドンの「タイムズ」紙は、イギリス軍はイラクで大規模な再配備を行う予定であり、そのなかでイギリス軍は今月中にアマーラの町をイラク軍に引き渡して出発し、イランとの国境地域でイラクへの武器密輸を阻止するパトロールを実行することになると明らかにした。
同紙によれば、イギリス兵約2100名がイランとの国境に近いアマーラの町を後にし、イランから来る武器密輸人を追跡するため数週間にわたるパトロールを行うという。
同紙に対しチャーリー・バーブリッジ少佐は、「今後イギリス軍はバスラの町に駐屯し、そこから国境パトロールを行う。アブーナージー駐屯地は今月末にイラク軍へ引き渡す」と述べている。
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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:3294 )