保険に入っている人7000万人、入っていない人1750万人 ハムシャフリー紙
2006年08月01日付 Hamshahri 紙

【社会部:マルヤム・ガッファーリー】国の健康制度の最重要課題にとって治療薬となるのは経済だ。年間約70万人が治療費のために救貧している。

本紙ハムシャフリーの報告によれば、カームラード・バーゲリー=ランキャラーニー氏は、国内には出生証明書さえ持っていない人が30万人以上おり、彼らの健康状態にかんする情報がないことを挙げ、「国民は医療制度サービスに満足していない。紙の上では7000万人の国民が保険に入っているが、未だ国民の25%が何の保険も適用されない状態でいる」と述べた。

この報告によれば、モハンマド・エスマーイール・モトラグ保健省家族健康事務所総局長も次のように述べた。「病気の老人男性の2分の1と女性の3分の1が、経済的に厳しいという理由で医者にかからない。老人の94%が病気になっても医者にかからない。ゆえに、老人サービス包括案が現行サービス制度の枠内で事に対処していくことになる」。

モトラグ総局長はサービス制度案の筆頭に来るべきは「ホームケア」と「巡回老人訪問チーム」だとし、「老人男性の50~100%が介助道具を必要としているので、責任者らは老人がこうしたものを利用できるよう、さらなる支援を検討しなければならない」と述べた。

さらに、「残念ながら、一部の保険は疾病の発見と疾病早期予防サービスを完全にはカバーしないので、このような疾病発見サービス及び疾病リスク要因を軽減させるサービスを提供する保険を拡充するよう、関係責任者はもっと支援すべきだ」と述べた。

モトラグ総局長は続けて、「都市部の老人の入院理由としては心臓-血管、消化器、目の病気が最たるもの。農村の老人男性では目、泌尿、心臓の病気。都市部の老人女性では心臓、目、消化器の病気。農村部の老人女性では目、心臓、事故が入院理由の最たるものとなっている」。「老人の8分の1~4分の1が心臓病を患い、割合は男性より女性、農村部より都市部のほうが多い」と述べた。

保健省家族健康・人口事務所の報告によれば、都市部と農村部ともに老人女性が高血圧と診断されるケースは男性の約2倍であり、農村部の女性より都市部の女性の割合が多いという。モトラグ総局長は、「老人男性の18%、女性の約32%が狭心症を患っており、目の障害は男性より女性に多く、都市部の3分の2,農村部の2分の1が目の障害を患っている。また、老人の20%が便秘で、そのうち30%が尿の問題に苦しんでいる。老人の15%が糖尿病で、ほとんど全員が聴覚減退、歯のトラブル、歯の欠損、義歯の問題を抱えている。老人の50%以上が動作に支障をきたしている」と述べた。


Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:吉村 かすみ )
( 記事ID:3156 )