レバノン政府、安保理決議第1701号に合意(アル・ナハール紙)
2006年08月13日付 Al-Nahar 紙
■ 政府は全会一致にて第1701号決議に合意 ナスルッラーは戦争行為の停止を誓約
■ 閣僚会議「リタニ川以南における合法な軍隊および国際部隊以外の武力を禁止」
■ 国軍の南部展開計画について協議のため閣僚会議きょう臨時会合 フランス、UNIFIL拡大を受諾
2006年08月13日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
国連安保理決議第1701号の発効に向けてレバノンでは昨夜、閣僚会議の臨時会合が開かれ同決議について全会一致で合意が成立した。しかし、同決議に関する具体的な手続きをめぐっては課題が残っており、今夕6時に開催される臨時会合において協議が行われる予定である。会合では主にレバノン南部における国軍展開の計画と、国軍の任務の性質、その実施の方法について取り上げられる予定である。
ヒズブッラーの武装問題について第1701号決議が要求している事柄をめぐる見解の対立が明らかになってきたため、同決議への合意と、決議が求めているようにブルーラインとリタニ川の間の安全保障地帯に国軍を展開させるための具体的な措置について決定することとは区別されている。
(中略)
■ 国際部隊
政府筋によれば、1ヶ月前の戦争開始以来最も大規模で激しかった昨日のレバノン南部における戦闘は、閣僚会議での議論に影を落とし、第1701号決議に留保を表明する発言が相次いだという。
同筋の指摘によれば、拡大国際部隊を形成するため、ベイルートと諸外国との間で連絡協議が行われており、この部隊にロシアが参加することについても検討がなされているという。
また、政府は国軍の予備役兵召集を拡大する方針であり、兵役制度による徴集兵もこれに含まれる予定だと伝えられている。これについては本日の臨時会合で行なわれる議論の中で明らかにされるであろう。
(中略)
■ セニョーラ首相
昨夜本紙の電話取材に対してフアード・アル=セニョーラ首相は、閣僚会議会合における議論の詳細についての発言を避け、「明日(本日)ひきつづき協議が行われる」と述べた。
またセニョーラ首相は、「イスラエルが未だに軍事的侵略をつづけていることを思い出さねばならない。明日(本日)イスラエル政府の閣議が行なわれる。我々は当然、そうしたすべての展開に対応してゆかねばならない。新しい事態の展開を受けて明日(本日)、閣僚会議の会合が行なわれる」と付け加え、「安保理決議に対する留保は閣僚会議のすべてのメンバーの間で共通している。同様に決議への合意も共通である」と語った。
(後略)
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( 翻訳者:工藤章 )
( 記事ID:3305 )