イスラエルがパレスチナ副首相を「テロ組織への所属」容疑で拘束(アル・アハラーム紙)
2006年08月20日付 Al-Ahram 紙
■ イスラエル、パレスチナ副首相を「テロ組織への所属」容疑で拘束
2006年08月20日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ヨルダン川西岸・占領下エルサレム:諸通信社】
イスラエル占領軍は昨日未明、パレスチナ副首相兼教育相のナースィル・シャーイル氏を、ヨルダン川西岸地区の自宅で拘束した。容疑はテロ組織への所属であり、ハマースとの闘いの一環だという。
ホダー・シャーイル夫人によると、夜明け前に西岸地区ラーマッラーの自宅を複数の軍事車両が包囲し、シャーイル氏を逮捕した。
パレスチナ政府は声明を出し、イスラエル政府はパレスチナの政治システム全体を破壊し弱体化させようとしているとして、シャーイル氏の逮捕を非難した。
パレスチナの和平交渉担当高官であるサーイブ・ウライカート氏は、「西洋諸国がハマース政権への援助を禁じた措置を緩和させるために挙国一致政府を組織しようとアッバース大統領が払ってきた最近の努力を妨げるものだ」として拘束を非難した。
エジプトもまたこの拘束を非難し、パレスチナ政府と評議会のメンバー全体に及ぶこうした拘束によって自らの意志をパレスチナ人民に押し付けようとするイスラエルの試みを拒否する、と明言した。
エジプトのアフマド・アブルゲイト外相は昨日の声明で、「こうした行為は過激派と憎しみの温床を作るだけで、和平交渉を再開させるために双方の立場を近づける努力には益しないということを、イスラエルは悟るべきだ」と語った。
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( 翻訳者:山本薫 )
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