民族主義者行動党党首バフチェリ「トルコの安全保障にはレバノンよりもカンディル山が重要」(Milliyet紙)
2006年08月23日付 Milliyet 紙

 民族主義者行動党のデヴレト・バフチェリ党首は、レバノンへ派兵するよりも(イラク国境地帯にあるクルド地域の)カンディル山でテロの根源を断つべきだと述べた。

 バフチェリ党首は昨日発表した文書声明のなかで、「政府のレバノン派兵計画は、公正発展党政権の時代に顕著な、無責任で先見性のない無軌道な外交理念の、嘆かわしい新たな一例である」と述べた。

 そして、公正発展党政府がEUとアメリカには卑屈な下請け根性たっぷりの態度を示し、テロに対しては(国民への)裏切りに値するほどの無能振りを示していると述べ、今も(公正発展党は)トルコを中東の混乱に引き込み、危険な冒険に巻き込もうとしている、とした。

 バフチェリ党首は、政府が国際的責任を口実に新たな下請け事業を引き受けることになると述べた。また、政府は外国の支援を受けたイメージ戦略のおかげでもっており、この報いを受けているのだと主張している。
「トルコ兵が無防備なまま配置される場所は、陣地や兵力を維持する二つの敵軍の間に横たわる、身動きも取れないような非常に細いラインになるだろう。この地域は建設作業地などではなく、レバノン政府の影響力が及ばない、戦争状態の緊張と衝突が長く続いている地域である。」

■「政府はごまかしている」
「公正発展党はこのことを知りながら、トルコを深刻な結果が待っている危険な冒険に向かわせようとしている。(しかし)トルコの安全保障は、南レバノンの紛争地域にではなく、カンディル山において実現されるべきことはあまりに明らかだ。
 テロとの闘いを北イラクの民兵とアメリカに任せる政府は、(国民を)ごまかしても責任からは逃れられないことを認めるべきである。」


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( 翻訳者:塚田真裕 )
( 記事ID:3334 )