イラン、周辺国からの留学受け入れを準備~スカーフ着用を望む学生に向けて(Radikal紙)
2006年08月25日付 Radikal 紙
イランは、スカーフ着用を理由に教育を受けられないトルコの学生に対し奨学金を与えると発表し、これに伴い5人の学生に対し入学の優遇措置をとったことを明らかにした。
この発表をうけ、「高等教育協議会(YÖK)は、イランの大学学士号を認めるのか」という議論が持ち上がった。高等教育協議会幹部らは、これまでにイランで取得した学士号の承認申請を受けたことがなく、そのため承認の可否については明確な説明をすることができないとの考えを表明。
イラン政府は、中東での活動を教育の分野でも広げようとしている。同国は、大学で教育を希望しているにもかかわらず、スカーフ問題を理由に祖国で教育を受けることのできない海外の学生のための教育プログラムを始動する。このプログラムでは、レバノンからの学生も受け入れる。イラン科学技術省の局長ハサン・ムスリニ・ナイニは、半国営のメフル通信に対し、西欧化された生活様式に反対してイスラム教徒の権利を守りたい、とのイランの考えを述べた上で、「スカーフを着用したことで問題に直面している海外の学生たちは、イランでの教育継続を志望することができる」と話した。
高等教育協議会幹部らは、「今後、イランで取得された学士号の承認を求められれば、他の国に対し適用しているのと同じ規準が適用される。イランの大学が承認規準を満たせば、学士号も認められる」と話した。
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( 翻訳者:倉本 さをり )
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