ムバーラク大統領、湾岸諸国の首脳と相次ぎ会談(アル・アハラーム紙)
2006年08月21日付 Al-Ahram 紙

■ ムバーラク大統領とカタル首長、アラブの団結の強化とレバノン再建を協議
■ 大統領、本日のクウェイト首長のエジプト公式訪問で地域の諸問題を議論する予定
■ 大統領、サウジ国王の親書をサウジ外相より受け取る
■ バハレーン国王、明日よりシャルム・シェイフ訪問を開始、ムバーラク大統領と会談予定

2006年08月21日付アル・アハラ-ム紙(エジプト)HP1面

 アラブ地域、特にレバノン、パレスチナ、イラクで勃発した状況を解消するためにエジプトが行っている集中的な努力と協議の一環として、ホスニー・ムバーラク大統領は昨夜カタルのハマド首長と協議、またサウジのサウード外相を迎え入れ、アブドゥッラー国王からの親書を受け取った。さらに大統領は今日もクウェイトのサバーフ首長と会談し、明日には私的訪問でシャルム・シェイフに到着するバハレーンのハマド国王と会う予定である。

 昨日のエジプト・カタル首脳会談では、特にイラクやパレスチナでの問題深刻化を受けて、アラブの連帯の強化、レバノン再建のために払われるべき努力、地域問題の解決、アラブの立場の統一が行動計画の筆頭に上げられた。同様に両首脳は、両国の二国関係と、次の段階における援助の取り組みについて協議した。

 一方、ムバーラク大統領は昨日、サウジのアブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ国王よりアラブ情勢の進展に関する親書を受け取った。サウジのサウード・アル=ファイサル外相が、昨日ムバーラク大統領と大統領宮殿で会談した際に手渡したものである。
まだ同様の協議の一環として大統領は今日、イギリス・アメリカ・キューバなどへの歴訪の最初にエジプトを2日間訪問するクウェイトのサバーフ・アル=アフマド・アル=ジャービル・アル=サバーフ首長とも会談する予定である。

 クウェイト首長の訪問は、共同投資の増加と、両国間のあらゆる分野における関係の発展をも目指すものである。クウェイトの観測筋が本紙特派員に語ったところによれば、中東地域やアラブ・国際関係におけるエジプトの大きな中核的役割に鑑みれば、エジプトとの協議は中東で進行中の現在の状況において必要かつ重要なものであるという。

 この訪問はクウェイト首長にとって首長就任以来初のエジプト公式訪問となる。また明日夜にはバハレーンのハマド・ブン・イーサー国王が数日間の私的訪問でシャルム・シェイフに到着予定であり、ムバーラク大統領との会談も計画されている。

 エジプト・カタル首脳会談とエジプト・クウェイト首脳会談は、アラブ地域で勃発した現在の情勢収拾において特に重要性を持ち、中でもカタルは現在の国連安全保障理事会における唯一のアラブ諸国からのメンバーとして、特別な責任を負っている。
(後略)


Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:3362 )