アンタリヤで爆弾テロ、3人死亡―PKKの疑い濃厚(Hurriyet紙)
2006年08月29日付 Hurriyet 紙
アンタリヤのカレカプス(城塞門)広場で起こった爆発によって、4人が死亡し、14人の外国人観光客を含む87人が負傷した。負傷者が近くの病院で治療を受ける一方、市庁舎の前に駐車された多数のオートバイのうちの1台に仕掛けられた約2キロのA-4型爆弾が、携帯電話からの遠隔操作で爆発させられたことが原因であると発表された。
アンタリヤでもっとも活気のある場所の1つであるカレカプス広場におけるドネルジレル市場の向かいにある市庁舎前で、16時45分に大きな爆発が起こった。この爆発によって、ウムラン・アルクさん、元警察官のバハッティン・アイクトさん、イルテル・アヴシャルさん、そして身元不明の1人が命を失い、14人の外国人観光客を含む87人が負傷した。
■公式会見では死者3人
しかし、警察の行った公式会見では、死者3人、負傷者20人と発表された。アンタリヤ警察防犯課長、そして警察報道スポークスマンのアキフ・アクトゥー氏は、爆発によって3人が死亡し、約20人が負傷したと発表した。事件現場で会見を行ったアクトゥー氏は、「16時40分頃に市庁舎の前に駐車されていたオートバイの列から爆発が起こった。事件はつい先ほど発生したばかりである。この事件に関連して2人(の死亡者)の身元が確認され、現在調査が続けられている。この事件で、元警察官のバキル・バイクルトさん、イムラン・アルクさん、そして身元不明の1名が命を失った」と話した。アクトゥー氏は、軽症者は負傷者数に含んでいないと述べた。
■県知事と警察本部長が事件現場に
負傷者は、現場に駆けつけた救急車に乗せられ、近くの複数の病院に搬送された。爆発によって、現場から200メートル離れた事業所の窓ガラスまでもが地面に飛び散り、周囲に駐車してあった多数の車が損害を被った。爆発の後にはアンタリヤ県知事アラッディン・ユクセル氏とアンタリヤ県警察本部長フェイズッラー・アルスラン氏、アンタリヤ県軍警察参謀のサリム・オルグネル大佐は緊急に駆けつけた。
■商店がトルコ国旗を掲げた
爆発後カレカプス広場周辺の商店では、トルコ国旗が掲げられ、城壁内や周辺の多くのレストラン、バー、ディスコでは、夜間のプログラムを中止した。
アンタリヤ県警察フェイズッラー・アルスラン本部長は、副本部長、担当課長、「司法警察員」の階級にある者たちとともに、ウンジャルの県警本部で会議を行った。アンタリヤ駐屯軍司令官で准将のアタカン・アルトゥパルマック氏も事件現場に駆けつけ、調査を行った。
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:3368 )