「必要以上にMRIを撮っている」との保健相発言にハジェッテペ大学学長、怒りの反論(Milliyet紙)
2006年08月02日付 Milliyet 紙

保健相に必要以上にMRI(磁気共鳴画像)を撮りすぎていると指摘されたハジェッテペ大学では、学長が強い反発を示した。オズゲン学長は「人間の命に関わることをコストの面からとらえる考え方には反対だ」と反論した。

レジェプ・アクダー保健相が「先日『ハジェッテペ大学では患者100人に8人の割合でMRIを撮っている』と聞いた。医師の先生方はもっと慎重にMRIを利用するべきだ」と発言したことに対して、ハジェッテペ大学学長のトゥンチャルプ・オズゲン教授は強く反発した。「技術者が橋を作れば、その上を何万人、何十万人という人が通るだろう。だが医師は、一人の人間を救うために努力しているのだ。命は何物にも代えがたく、対価や値段などつけられるものではない」。
アクダー保健相は、本紙を訪れた際、ハジェッテペ大学病院が患者100人に8人の割合でMRIを撮っているという情報を知らされたと書き記していた。

■必要があれば使う

病院や多くの医療機関において、治療法のない複雑な健康問題に対し治療法を生み出すことが医師の任務だと話すオズゲン教授は、同病院には意識の高い優秀な医師を揃えたと述べ、以下のように話した。「我が大学の教員は、患者の診察や治療のために必要とあらば、時代の求める先端的な検査方法を用いることに全くためらいを抱かない。大臣のお望みになるような診断や処置にもとづかない医療は、今日医療技術の発達した国では全くみられないものだ。我が大学のスタッフはみな、少なくとも大臣と同じくらい国を愛しており、また国家財産の浪費に対しても、大臣と同じくらい反対である」。

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( 翻訳者:湯澤 芙美 )
( 記事ID:3168 )