トルコ・イスラエル議会友好団体、議員の離脱相次ぐ(Milliyet紙)
2006年08月02日付 Radikal 紙

トルコ・イスラエル議会間友好グループのメンバー263人のうち、26人が(イスラエルのレバノン攻撃に)抗議して脱退する一方、共和人民党(CHP)のアルトマン国会議員はグループの解散も含めた提案を行った。

イスラエルのレバノンへの攻撃、特に子どもを死に至らしめた攻撃に対する反発は、トルコ・イスラエル間の友好関係にも影響を与えている。
トルコ・イスラエル議会間友好グループのメンバーでCHPイズミル選出のジャーナン・アルトマン議員は、同グループ会長で公正発展党(AKP)アダナ選出のヴァヒト・キリシュチ議員と会談し、「イスラエルに対する停戦の呼び掛け」を行うよう求めるとともに、呼び掛けが行われない場合、グループを解散するよう訴えた。

アルトマン議員は次のように述べた:
「ヴァヒト議員には『我々には人類に対する責務がある。停戦の呼び掛けをしよう。民間人に向けた人道的な手立てにより、虐殺をストップさせようではないか。さもなければ皆でグループを解散しよう』と申し上げた。その一方で、我々は世界のすべての議会間友好グループにもイスラエルへの圧力を呼び掛ける必要がある。現地では子どもたちがずたずたに傷つけられている。1つの友好グループとしてできることがあるはずだ」。

■最優先の選択肢ではない

国会議員のグループからの脱退が続いていること、および(グループとして)イスラエルに対し「攻撃を中止し、和平を実現させ、悲劇に終止符を打つ」よう呼び掛けるつもりであることを明らかにしたキリシュチ議員も次のように話した:
「我々はイスラエルの行動が当該地域で生活する人々の記憶から一切消し去ることのできない悲劇をもたらした、非難すべき行為であるとの考えを表明した。議会間友好グループの解散は1つの選択肢ではあるが、最優先のものではない。議会間友好グループは、外交関係を築くための1つのチャンネルである。この役割を果たさずして議会間友好グループの存在にどんな意味があるというのか」。

■国家を挙げたテロ活動

グループを脱退したCHPチョルム選出のフェリドゥン・アイヴァズオール議員は、「人道的な罪を犯し、無実の人々や子ども、民間人に対し犯罪行為を行っている者に対し、友好関係を断ち切った。イスラエルは国家を挙げてテロ活動をしている。このような虐殺を行う国が我々の友人ではあり得ない。友好関係を築きたい国が虐げられた国民に悪意を持って攻撃を行うのならば、もはや『我々は彼らの保証人だ』とはならない」と語った。

■脱退相次ぐ

イスラエルのパレスチナとレバノンでの攻撃に抗議してグループを脱退した国会議員の数は26人に達した。中東危機ぼっ発前には263人いた議会間友好グループから脱退した議員は次の通り。

・AKP:セラジェッティン・カラヤヴズ、ネズィル・ナスルオール、ムーサ・スヴァジュオール、メフメト・ユルマズジャン、アリ・アイドゥンルオール、イフサン・メルダンオール、メフメト・アリ・スチン、ムスタファ・ヌーリ・アクブルト、アフメト・イナル、ハジュ・イブラヒム・カバルク、スレイマン・ギュンデュズ、アフィフ・デミルクラン、サイト・ヤズジュオール、ハリル・イブラヒム・ユルマズ(故人)、ファフリ・ケスキン、メフメト・ユクセッキテペ、ハサン・アイドゥン、ミカイル・アスラン

・CHP:ウフック・オズカン、メフメト・ユルドゥルム、アッチラ・カルト、メフメト・ケスィムオール、オウズ・オヤン、フェリドゥン・アイヴァズオール

・祖国党(ANAP):セルピル・ユルドゥズ、ムフスィン・コチイイット、ズヘイル・アンベル

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( 翻訳者:穐山 昌弘 )
( 記事ID:3170 )