■　ブッシュ大統領とブレア首相、戦闘終結のための包括的計画を準備
■　シラク大統領、停戦を急ぐ　ライス長官が今日レバノン再訪

2006年07月29日付アル＝ナハール紙（レバノン）HP1面

【ワシントン、パリ：ヒシャーム・ムルヒム、サミール・トワイニー、諸通信社】
【ＡＰ、ロイター、ＡＦＰ】

　アメリカのジョージ・ブッシュ大統領とイギリスのトニー・ブレア首相は昨日ワシントンで、早急に中東へ向けて国際部隊を送りたいと述べた。しかし両首脳は、レバノン・イスラエル国境における戦闘を止めるためのいかなる計画も、効果をあげる為には長期的な地域紛争の状況を考慮することが必要だと強調した。そして来週には国連憲章第７条に基づく安保理決議の採択と、安保理決議第1559号および第1680号の履行が必要だと述べた。またブッシュ大統領は、コンドリーザ・ライス国務長官を詳細の検討のために再び中東地域へ派遣すると発表した。一方、パリではフランスのジャック・シラク大統領が、即時停戦のための国連決議を採択し、包括的解決に努めるべきだと主張している。

　ホワイトハウスで行われた共同記者会見で、ブッシュ大統領とブレア首相はヒズブッラーとヒズブッラーを支持するイランとシリアに辛辣な批判を浴びせ、現在の戦闘が及ぼす結果についての責任は両国にあると非難した。ブッシュ大統領は、自分とブレア首相が「緊急の原則に基づいて敵対行為を止めさせ、多国籍部隊に委任するための明確な行動の枠組を定めた」国連決議を目指していると述べ、「今は中東における緊迫した紛争の瞬間だ。…しかし我々の目的はこの瞬間を、中東地域におけるより広範な変化のための機会に転化させることだ。それはレバノンにおける戦争やパレスチナ、イラクにおける紛争を、民主主義とテロおよび過激派勢力の紛争という枠組みに位置づけることである」と述べた。

（後略）



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（ 翻訳者:遠藤さやか ）
（ 記事ID:3172 )