アンタリヤの爆弾テロ続報:イズミルで別のテロ計画も?(Radikal紙)
2006年08月30日付 Radikal 紙
アンタリヤで前日に起きた、3人の死者を出した爆発事件のこん跡を消そうと、商店主、市当局と市民が一致団結した。警察は一人の容疑者の行方を追っている。
商店主、観光業者、市当局と国の機関は、アンタリヤの繁華街のひとつ、ドネルジレル通りの近くで前日に起きた爆発事件の後、心を一つに結束し、テロの跡を一刻も早く消し去るための共同作業を行った。自分たちの店の前に旗を掲げた商店主は朝まで店を、市の清掃部隊は通りを掃除した。
シュルナク出身のバキル・アイクルト(54)、同じくシュルナク出身のイムラン・アルク(19)、イルテル・アヴシャル(18)が、前日に起こった爆弾テロにより亡くなった。アヴシャルとアルクが同じ衣料品店で働いていたこと、そしてテロの起こった日がアヴシャルの最後の出勤日であり、アルクにとっては最初の出勤日であったことが明らかになった。仕事を辞めようとしていたアヴシャルが、自分の代わりに仕事に就いたアルクに倉庫の場所を案内しているときに、爆発現場を通りかかったことが判明した。今年大学に合格したアルクが、学費を支払うために衣料品店で働き始めたことが分かった。昨日行われたアルクの葬儀で、参列者はクルド語で弔問を述べた。
欧州委員会が「粗野で卑劣な攻撃を非難する」との声明を発表したのに続き、昨日は欧州評議会のルネ・バン・デア・リンデン議員会議議長が次のように述べて遺憾の意を示した:「われわれからテロリストへのメッセージは明らかだ。それは、われわれの社会に彼らの居場所はないということだ」。IHD(人権協会)や市民社会組織、KESK(公務員組合連盟)、ÇGD(現代新聞記者協会)、各政党もテロ攻撃を非難した。
アンタリヤ警察は、爆発による負傷者の一人で、救急車で搬送されたアンタリヤ国立病院の救急治療室をから姿を消した人物が容疑者であるとして、行方を追っている。腕に切り傷があり、オルグンと名乗ったその人物は40歳前後であったことが明らかにされた。容疑者として拘留されていたスィミット売りのE.Tは釈放された。攻撃はPKKと関係のあるクルディスタン自由の鷹(TAK)によって行われた。
マルマリスでも市民社会組織や政治家たちが21人を負傷させた今回の爆弾攻撃を非難した。マルマリス郡では、防犯カメラシステムが導入される予定であることが明らかにされた。
■PKKの攻撃を未然に防いだ
イラクで教育を受け、イズミルで爆破活動を行おうと準備をしていたPKK所属の28歳のZ.Yは、2.5キログラムのプラスティック爆弾を所持しているところを拘束された。Z.Yが逮捕される一方で、同時に拘留された5人は釈放された。北イラクの国境警備部隊は、国内に密かに持ち込まれようとしていた74キログラムのC-4爆弾を押収した。
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( 翻訳者:三澤 志乃富 )
( 記事ID:3376 )