戦勝記念日に寄せて大統領らメッセージ(Milliyet紙)
2006年08月30日付 Milliyet 紙

アフメト・ネジュデト・セゼル大統領は、「(1922年)8月30日の勝利は、新しいトルコ国家が沈むことのない太陽のように昇ることを知らせる吉報だった」と述べた。

セゼル大統領は、8月30日の戦勝記念日(ザフェルバイラム)に寄せた声明で、独立戦争勝利の重要な要因は、言語、宗教、民族の区別なく、全同胞が(1つの)国民を構成するという意識を持って一体となったことであったと述べた。
さらに大統領は「こうした事柄を区別して、我々の統一と不可分な一体性を犠牲にしてはならない。区別を生み出そうとする者に対しては、思慮深くかつ決然とした態度をとらなければならない」と述べ、次のように続けた:「輝かしい将来を確かなものにするため、我が国は(建国時からの)共和国の理念に基づいて行動すべきである。(為政者は)憲法で定められた国家の基本構造を守りながら、良識ある方法で今後とも国家を運営していくべきだ。8月30日は、セーヴルの幻想を追った者たちの野望がいついかなる時も実現しないことを示したのである」。

■エルドアン首相からの声明

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相も、発表した声明の中で、民主的、世俗的、社会的な法治国家であるトルコ共和国を堅持していくと述べた。声明を要約すると次の通り:「我々はトルコを近代文明国家のレベル以上に高めるという目標を必ず実現させる。EUとの加盟交渉をスタートさせたトルコは今日、国際社会から称賛を得て最も尊敬された国の1つとなった」。
ビュレント・アルンチトルコ大国民議会議長は、参謀総長のヤシャル・ビュユクアヌト陸軍大将へ送った祝電のなかで、「(1922年の)勝利により共和国の基礎が築かれた」と語った。
共和人民党のデニズ・バイカル党首も声明のなかで次のように述べた:「戦勝記念日は、宗教共同体から国民国家へと向かう困難に満ちた道のりが達成されたことを意味する。今日においても最も重要で放棄できない我々(政治家)の責務は、我が国の独立と自由、世俗的な共和国体制と社会的法治国家を守ることであり、永続させることだ」。

■気付かない者には理解できない

民族主義者行動党のデヴレト・バフチェリ党首は次のように述べた:「共和国が得たものに気が付かない者が、戦勝記念日の持つ独立と祖国解放の意味を正確に読み取ることは絶対に不可能である」。

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( 翻訳者:塚田真裕 )
( 記事ID:3377 )