ノーベル賞作家の死去に米・仏大統領も哀悼の意を表明(アル・アハラーム紙)
2006年08月31日付 Al-Ahram 紙

■ ブッシュ大統領:「マフフーズ氏の作品はこれからもエジプトを世界に知らしめ続けることだろう」
■ シラク大統領:「平和と寛容の人であった偉大な文学者が死によって失われた」

2006年08月31日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ワシントン:ハーリド・ダーウード】

 米のブッシュ大統領は声明を発し、大作家ナギーブ・マフフーズの死去に哀悼の意を示した。
 ホワイトハウスが発表した声明の中でブッシュ大統領は、この稀有な作家の残した長編小説や短編、戯曲や映画は、エジプト人および全人類の生に対する、紋切り型を超えた、深いビジョンを示していると述べ、「この偉大な故人の作品は、彼が愛したエジプトをアメリカ人、そして世界中の読者に、これからも数世代にわたって知らしめ続けることだろう」と続けた。

 同様にフランスのシラク大統領もマフフーズ死去の報に大きく心を動かされたと表明し、「彼の死去によって平和と寛容と対話の人であった世界的に著名な文学者が失われた」と述べ、さらに「彼はその文学作品の中でエジプト社会を真摯に、細部にわたって、リアルに描き出した。1988年に初めてノーベル文学賞を授与されたアラブ人作家として彼はエジプト文学と、彼が幼少期を過ごし、作品のインスピレーションを得たカイロ旧市街の情景とに、世界的な名声を付与した」と語った。

 両大統領とも故人の遺族に対し、心からの弔意と同情の意を示した。


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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:3379 )