ユルマズ元首相、古巣ANAP(祖国党)からの政界復帰をアピール(Milliyet紙)
2006年08月05日付 Milliyet 紙

まるで党首であるかのように迎えられたメスト・ユルマズは、ANAP(祖国党)に復帰することを明らかにし、ANAPのエルカン・ムムジュ党首とあらゆる点で合意したと語った。

メスト・ユルマズ元首相は、リゼで開いた集会で、政界に復帰することを明らかにし、「ANAP以外で政治をすることは私には似合わない」と語った。地元(有権者)へ「つぶれちゃいない。まだ健在だ」ということを伝えに来たと述べたユルマズは、自身にかけられた不正行為の容疑により弾劾裁判所に提訴され、潔白が証明されたことに言及し、AKP(公正発展党)に罪を着せられたと非難した。トラブゾン空港に昨日10時50分に特別機で到着したメスト・ユルマズを、約5000人の人々が出迎えた。集まった人々は飛行機から降りるユルマズに「首相来たる」といった声を掛けながら歓迎セレモニーを行った。

■千台の護衛車

トルコ地図と国旗が描かれ、ユルマズの写真があしらわれたバスに乗り、故郷のリゼに向かったユルマズに、およそ千台の護衛車が帯同した。イイデレ郡で同郷の人々に迎えられ、金曜礼拝をキョプルバシュ・モスクで行った。モスクの出口で彼らに親しみを持って迎えられたユルマズは、その後デデマンホテルに到着し、しばらく休息した。

■「政治に復帰する」

集会を開く共和国広場にやって来たユルマズは、広場を埋め尽くした何千人もの人々の「メスト首相」という掛け声で迎えられた。ユルマズが演壇に立つと、マフスン・クルムズギュルの「つぶれちゃいない。まだ立っている」の曲が演奏された。ユルマズは演説で、弾劾裁判所での裁判が決着した後、政治に復帰する意向を示したことに触れ、「地元の皆さんに相談せずにこのように決意することはできなかった。あなた方に心の底から申し上げる、政界復帰への望みの底辺にある唯一の理由は、トルコが時を逸するのを防ぐことであり、若者の失業問題を防ぐことである」と述べた。
ユルマズは、自身がANAPの設立者の一人であることを強調し、「他の場所で政治をすることは私には似合わない」と語った。
ANAPのエルカン・ムムジュ党首と前夜、5時間に及ぶ会談を行ったことを明らかにしたユルマズは、「我々はおおよそ全てのことで合意した。他の幹部とも会うだろう。選挙までにトルコで最も優れたスタッフを揃え、有力な政権交替党を作るよう努力する」と語った。

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( 翻訳者:林 奈緒子 )
( 記事ID:3194 )