アブドゥッラー国王一行、訪土 -東・南東部での投資が目的(Radikal紙)
2006年08月07日付 Radikal 紙

 トルコを訪問するアブドゥッラー国王と300人ほどのビジネス関係者がトルコ東・南東部に関心を抱いているのが明らかにされた。

 トルコに対する投資で今日まで最も消極的な姿勢を見せていたアラブの国サウジアラビアが、その消極姿勢の鎖を断ち切る。サウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドルアジーズ・アル・サウード国王は、国王レベルでは40年ぶりとなる初のトルコ公式訪問を300人以上のビジネス関係者と20人近い大臣を引き連れて行う予定であり、アンカラでトルコとの‘投資促進’協定に署名して、アラブ資本をトルコへ流入させることになろう。
 中央政官界は、明日アンカラに到着し、週末までトルコに滞在するアブドゥッラー国王の訪問を「アラブ資本のトルコへの進出」とみなし、20人近い‘閣僚’級のサウジ有力者と5大協定を締結することの興奮で盛り上がっている。サウジ側と締結する初の協定書は「相互投資の促進」との協定名をもち、この協定の締結直後からアラブ資本がトルコで新たな投資を開始すると期待される。
 両国は外務省間で‘相互支援’協定書に署名し、それは観光、医療、運輸の各分野で個別に締結される予定だ。
 外交筋は、サウジ側が特に東・南東部での新たな投資に関心を示していることに注意を払い、アラブ資本は同地域で病院を新設するであろうと強調している。アメリカの貿易センタービルへのテロ攻撃の後、トルコは、新たな投資先を目指すアラブ資本の絶好の対象となった。アラブ地域で最も歴史があり、最も重要な金融機関であるドバイ・イスラーム銀行(DİB)は完全にトルコに拠点を築いた。クウェート資本系のハリーチ(ガルフ)・リーシングもトルコに事業所を開設した。また、クウェート企業のジ・インターナショナル・インベスターはトルコのレンタカー会社のドジャルを買収した。加えて、世界最大のガラス工場の一つであるジャバル・アリー・ガラス容器のオーナー、シャイフ・アブドゥルハリーク・サイイドはイズミルで2500万ドルもの費用をかけたリゾートを建設している。

 ■‘高額の’ショッピングをするだろう

明日トルコを訪れる国王と訪問団一行のため、ヒルトン、シェラトン、スイスホテルをはじめとする全てのホテルの‘ロイヤルフロア’やスイートルームは押さえられた。アンカラで1日滞在してから、イスタンブルでビジネス関係者らと会見する予定の国王は、アヤソフィアやドルマバフチェ宮殿を筆頭にすべての歴史的モスクや宮殿を見学した後、‘高額な’ショッピングへ繰り出すと期待される。アブドゥッラー国王には、アンカラとイスタンブル両方で会見するレジェプ・タイイプ・エルドアン首相の同行が予定されている。



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( 翻訳者:及川治香 )
( 記事ID:3204 )