「モスクにまで服装の規定を求めるのか」~イスタンブルのムフティーが反発(Yeni Safak紙)
2006年09月09日付 Yeni Safak 紙

トルコは大学での服装の規定から脱する努力をする一方で、なんでも禁止したがる者の思考は、今回はモスクに礼拝にいく者の服装に規定を求めた。

イスマイル・アー・モスクで行われた犯罪のあと、イスタンブルのムフティーであるムスタファ・チャールジュは、数人の新聞記者からこのこと(服装の規定)について質問を受けたことを認め、「残念なことに、新聞記者の一部が仮定のうえで質問した事柄だった」と語った。チャールジュ氏は本紙に対して、モスクが国家の公的機関のように扱われることはありえないと語り、「モスクへ来る人の服装が法律に反していようと、誰もその人物に対して「君はモスクへは入れないから、ここから出なさい」とは言えない。これらは残念なことに、一部の新聞記者が仮定のうえで質問した事柄だ。彼らには、トルコではいかなる時期においても、宗務庁に対してこのようなことは期待されなかったと答えた」と語った。チャ―ルジュ氏は、「モスクは、宗教上最も重要な礼拝の中心地としての、民間の組織だ。いかなる階層の人物であれ望む者が礼拝する、民間の場所だ。そこへはトルコ全土の同胞が安心して入れるし、外国人でも散策できるのだ」と語った。

■服装を規定するのは奇妙
イスマイル・アー・モスクで行われた犯罪後、チャ―ルジュは、メディアで「モスクがタリーカ(教団)の手に落ちた。イマーム以外の者がターバンを巻いている」というニュースが出たことを想起させ、この点について次のような返答をした:「私達はただ、服装が礼拝にふさわしいかどうかだけを見る。この意味で、強制する権限は私達にないし、ありえもしないが。ターバンやそれに類するものは、宗教関係者以外の誰も着用してはならない、と(常識的には)いえよう。往来でさえそのような出立ちの者を妨げることができないのに、そんな服装の人物がモスクに入ってくるのを妨げるといった奇異かつ奇妙なことを私達はできないし、こうした行動が私達に期待されるべきではない」。



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( 翻訳者:林 奈緒子 )
( 記事ID:3463 )