イスラエル軍、レバノン南部でレバノン人6人拉致(アル・ナハール紙)
2006年09月09日付 Al-Nahar 紙

■ イスラエル、アイタ・アル=シャアブとミルワヒーンでレバノン人6人拉致

2006年09月09日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 イスラエル軍は昨日午後4時半頃、アイタ・アル=シャアブの町の外れから青年5人を、ミルワヒーンの町から市民1人を拉致した。治安当局筋が本紙に対して明らかにしたところによると、ターヒル・サリーム・タヒーニー、カマール・ハリースィー、公安総局のハサン・ダクドゥーク検査官、ムハンマド・フサイン・サッルール、アリー・カースィムの5人とマルイー家の青年1人が、アイタ・アル=シャアブの外れにある新設の養護学校の付近で抵抗運動[※ヒズブッラーの軍事部門]が破壊したイスラエル軍戦車のキャタピラ取り外し作業を行なっている途中、マルイー家の青年がキャタピラ輸送のためピックアップ型の車輌をとりに町に行き、戻ってきてみると5人がいなくなっていた。その後、イスラエル軍が彼らを拉致したことが判明したという。イスラエル軍は近隣の地域に今もなお拠点を維持している。またイスラエル軍は3時半には、一昨日に退去したミルワヒーンの町に隣接するジャバル・ビラート地区においてアリー・ファーリス・ウバイドを拉致した。ウバイド氏は他の青年2人と一緒にいたところをイスラエル軍のハマー型車輌に急襲され、青年2人は逃げおおせたという。

 レバノン国軍司令部は、「本日16時15分、敵国イスラエルの部隊がアイタ・アル=シャアブ町の養護学校から市民5人を拉致した。被害者の氏名はターヒル・サリーム・タヒーニー、ムハンマド・フサイン・サッルール、カーミル・マフムード・ハリースィー、公安総局所属のハサン・ファーイズ・ダクドゥーク、アリー・アフマド・マルイー・カースィムである。またイスラエル軍部隊はミルワヒーン町から市民ファーリス・ウバイドを拉致した。被害者の連行先は不明。なおこれら2つの町は今なおレバノン国軍の支配の外にある。またイスラエル海軍はレバノンの沖合い60マイルの地点において船舶1隻がベイルート港に向かって航海を続行するのを阻止した。これによってイスラエル軍は国連安保理決議第1701号および対レバノン海上封鎖の解除宣言に違反した」との声明を発表した。

 いっぽう(AFPの伝えたところでは)エルサレムでイスラエル軍報道官が発表したところによれば、イスラエル軍の偵察部隊は昨日レバノン南部の国境地帯付近で武装グループ4人を拘束した。同報道官は「武装グループ4人はレバノン国境に向かうところであった。我が軍部隊はアイタ・アル=シャアブの南において通常の偵察を実施中に4人を拘束した」と述べており、4人は現在尋問を受けているところだと付け加えた。



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( 翻訳者:森晋太郎 )
( 記事ID:3469 )