トゥルクテレコムの高速インターネット、来年にも通信速度が10倍に(Milliyet紙)
2006年09月11日付 Milliyet 紙
高速インターネット接続のための投資を続けるトゥルクテレコムは、新しいプロジェクトにより2007年にADSL(非対称デジタル加入者線)の通信速度を2Mbps(メガビット毎秒)から20Mbpsに引き上げる。このため現在使われている銅線(メタルケーブル)と並んで光ファイバを併用する。
トゥルクテレコムは、現在最大2MbpsであるADSL方式の高速インターネット通信回線の速度を、来年行う予定の光ファイバへの投資後、20Mbpsの水準に引き上げる準備を進めている。同社のポール・ドー二ー社長は、ADSL回線のために使われている現行のメタルケーブルは、2Mbpsの通信速度には対応できるが、それ以上の速度域ではADSLで十分な速度が得られないことを挙げ、来年行う予定の光ファイバへの投資後、通信速度を20Mbpsの水準に引き上げる意向を示した。
ドーニー社長は、(光ファイバへの)投資をまず大都市から始め、その後2007年末にはトルコ全域に広げると語った。ADSLに使われている古いメタルケーブルを取り除き、光ファイバと交換することは、サービスに支障をきたすという点からもコストの高さという点からも選択しないだろうと話すドーニー氏は、このためメタルケーブル(の使用)と並行して光ファイバへの投資を行うと付け加えた。
■民間企業のために敷設
トゥルクテレコムとして、街頭の電話ボックスまで光ファイバ(を敷設する)投資を行うと述べたドーニー社長は、そこから先を提携する予定の民間企業に委託することを明らかにした。
この方式によりトゥルクテレコムは、街頭まで20Mbpsのインフラを整備し、通信サービスの提供を民間企業に任せることになる。民間企業も街頭の電話ボックスから各家庭まで新たにメタルケーブルを敷設し、光ファイバをメタルケーブルで終端する形で20Mbpsの速度域が得られることになる。
光ファイバを利用する理由は、メタルケーブルでは(基地局からの)距離が増せば増すほど通信速度の減退が生じ、大容量のインターネット接続を実現できないからである。光ファイバのおかげでデータの損失がなくなり、20Mbpsの回線を使ってより高速なインターネット接続を実現することができる。ドーニー氏は、20Mbpsの接続サービスの料金については現段階では明らかにしなかった。
■統計:トルコのADSL加入者数は220万人を突破
年度 ADSLサービス加入者数(人)
2002 2299
2003 5万6624
2004 45万2398
2005 153万9477
2006(8月時点) 225万
(後略)
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( 翻訳者:穐山 昌弘 )
( 記事ID:3472 )