カルバラーの祭礼に厳戒態勢、ハキーム師は連邦制支持をあらためて強調(アル・アハラーム紙)
2006年09月10日付 Al-Ahram 紙

■カルバラーのイマーム・マフディー聖誕祭、300万人のシーア派ムスリムの安全確保のために1万1000人の兵を配備

2006年09月10日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【カルバラー、バグダード:諸通信社】

 イマーム・マフディー聖誕祭のためカルバラーを訪れるおよそ300万人のシーア派ムスリムの安全を確保するため、イラク政府は1万1000人近いイラク人警察官と兵士をカルバラー市内に展開させた。

 イラク当局によると、7000人のイラク人警察官と2000人のイラク軍人、さらに内務省所属の特別部隊1800人が市内に配置され、緊急事態時には空から地上に展開した部隊を援護できるよう、米軍主導の多国籍軍に所属するヘリコプターが上空を旋回した。

 一方、イラク・イスラーム革命最高評議会議長のシーア派指導者、アブドゥルアズィーズ・アル=ハキーム師が、イラク南部と中部に自治州を設置するようあらためて要求した。
 ハキーム師はカルバラーでの式典に参加した際に、クルディスタン自治区を容認するならば、中部、南部、バクダード、その他の自治州も認めるべきだと述べ、連邦制こそイラクを独裁国家に後戻りさせない保証であるとして、連邦制を強固に支持すると発言した。

 そんな中、イラク国防相は昨日、イラン軍がイラク兵5人と将校1人、通訳1人を拘束していることを公表した。彼らはマーリキー首相のイラン訪問に備えて、イラン国境のハーニキーン地区で任務に当たっていたという。
 マーリキー首相はこの月曜と火曜の二日にわたってイランを訪問し、イランのアフマディーネージャード大統領をはじめ、複数のイラン政府高官と会談する予定。


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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:3473 )