仏大統領、レバノン情勢に懸念を表明(アル・ナハール紙)
2006年09月11日付 Al-Nahar 紙
■ シラク大統領、レバノンの将来について「若干の懸念」を表明
2006年09月11日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【AFP】
フランスのジャック・シラク大統領は、数ヵ月後のレバノンの情勢について「若干の懸念」を表明し、ヒズブッラーの状況はその最大の支援者であるイランとの交渉の進展によるところが大きいと述べた。
シラク大統領は、ヘルシンキで行なわれたアジア欧州会議の合間にスペインのホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相と会談を行なた。テレビカメラに撮影されフランスのテレビ局が昨夜放映したこの会談においてシラク大統領は、「私見では、ヒズブッラーがわずかに弱体化したため、3、4ヶ月間は問題が起こらないように思う。しかしそれ以降はおそらく状況は危険になるかも知れない。私は将来に関して若干の懸念を感じる。事は対イラン交渉の進展によるところが大きい」と語った。これはおそらくイランの核開発問題について現在行われている協議に言及したものと思われる。
フランス政府は国連レバノン暫定軍(UNIFIL)増強部隊に2000人、同じくスペインは1100人の派兵を決定した。
インドネシア、マレーシアとトルコがUNIFIL増強部隊に参加することに関してシラク大統領は、「ヨーロッパとイスラム教諸大国、とくにアジアのイスラム諸国が参加することは大変重要であり、好ましいことだ」と述べた。
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( 翻訳者:新谷美央 )
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