エジプトの政府系紙がシリアを非難(アル・ナハール紙)
2006年08月24日付 Al-Nahar 紙
■ エジプトの「アル=グムフーリーヤ」紙、シリアがレバノンで「虐殺」を犯したと非難
■ アサド大統領、レバノン多数派勢力の各グループを区別「勝利はレバノンのもの。それを平和のために役立てなければならない」
2006年08月24日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
シリアのバッシャール・アル=アサド大統領は、今回レバノンで起こった出来事は「歴史的な節目」であり、その成果を生かすべきだと呼びかけた。また、抵抗運動の勝利はレバノンの勝利であり、「それを平和のために役立てなければならない」と主張した。またアサド大統領はレバノン議会の多数派勢力をあらためて非難した。さらにゴラン高原において武装抵抗活動をするかどうかの決定は国民が下すものであると表明した。
アサド大統領は衛星テレビ局ドバイ・チャンネルでエジプト人キャスターのハムディー・キンディールが行ったインタビューにおいて「私は(レバノンで)今回起こった事は歴史的な事柄であると考えている。しかし歴史的とは、その結果をどのように有効に利用するかによって完全なものとなるのである。それはいかにして今回の出来事の否定的な結果を望むべき肯定的なものへと変えていくかということである」と語った。
(中略)
■ エジプトとシリア
カイロではエジプトの政府系紙「アル=グムフーリーヤ」が、シリア軍はレバノン人とシリア国内の反体制派の人々を「虐殺」していると非難した。カイロ駐在のユースフ・アル=ハマド・シリア大使に向けられた社説は、「エジプト軍は歴史を通じて、あなたがたを救うために多くの働きをしてきた。...あなたがたの勇敢にして国の守護者たる軍はと言えば、レバノンを殺害し、父アサド時代にアレッポやハマで反乱を起こした自国民数千人を殺害してきた燦然たる記録に彩られている」と論じている。
(後略)
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( 翻訳者:吉永晶子 )
( 記事ID:3501 )