衛星テレビ局アル=アラビーヤのバグダード支局が閉鎖(サバーフ・ジャディード紙)
2006年09月10日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■ アル=アラビーヤのバグダード支局が閉鎖

2006年09月10日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

【バグダード:ロイター、諸通信社】

7日木曜、イラク政府からの命令により衛星テレビ局アル=アラビーヤのバグダード支局が閉鎖された。同局には宗派間対立の煽動や、「職業倫理に反するような」報道の仕方をしたとの嫌疑がかけられていた。

アル=アラビーヤ側はこれらの非難を否定し、事件に関して客観的で正確な報道をするよう努めていると明かした。

内閣から出された声明によると、イラク政府はアル=アラビーヤが明らかに意図的に宗派間対立を煽動し暴力を推進しているとみなしており、アル=アラビーヤのバグダード支局は1ヶ月の間、閉鎖されるとのことである。

政府報道官であるアリー・アル=ダッバーグ氏は、1ヶ月にわたるアル=アラビーヤの支局閉鎖は、イラクでの事件報道における同局記者達の「反職業的な」態度に対する警告であると明かし、さらに、政府は過去にも同局に対し何度も態度を“是正”するよう警告を発してきたが無視されてきた、と述べた。

アル=アラビーヤは、カタールに本社を置き2年前からイラクでの活動を禁止されているアル=ジャズィーラのライバル局にあたる。
アル=アラビーヤのスポークスマンであるジハード・バッルート氏は、本社があるドバイで、イラク当局は同社のバグダード支局を7日の木曜から1ヶ月の間、一時的に閉鎖するという内閣決定を通達してきた、と明かした。
主にサウジ資本で運営されている同局は、今後も法律に反することなく、能力の範囲内で可能な限りイラク報道を続けていく、とバッルート氏は述べたが、その詳細には言及しなかった。


Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:3508 )