オスマン時代の紙幣、ロンドンでオークションに出品(Yeni Safak紙)
2006年09月19日付 Yeni Safak 紙
世界で最も貴重な貨幣のうちの一つであるとされているアブデュルメジト帝時代の手書きの紙幣が、9月29日にロンドンで開催されるオークションに出品される。1666年以降オークションを主催し、欧州におけるその業界で有名な企業のうちの一社であるSpink社が9月29日「世界の紙幣」と題するオークションを開催する。そこではオスマン時代から残る68枚の紙幣がコレクター達の喝采をあびることになるだろう。
■紙幣上にパーディシャー(皇帝)の玉璽
出品される紙幣の中でも最も重要なものの一つは、1840年に発行した1000クルシュ相当の手書き紙幣となるだろう。Spink社は世界でたった2枚しかないといわれるオスマン時代の当該貨幣に、およそ5万5千〜7万5千ポンド(15万〜20万YTL)の値をつけた。
Spink社の共同事業者メフメト・テズチャクンと共にコンサルト業も営む貨幣コレクターのギュチル・カイラルは、オークションに出品されるオスマン時代の貨幣は、最初に発行された紙幣であると明らかにした。カイラルは「アブデュルメジト帝時代に、タンジマート改革の財政資金調達の目的で利子付の紙幣が発行された。ロンドンで売りに出されるこの紙幣には興味深い特徴がある。それは手書きであることだ。手書きであり、皇帝の玉璽、大臣の印璽を帯びて発行された」と述べた。
カイラルは、紙幣がトルコから出品されることや出品者がトルコ人であることを述べ、紙幣が国外で売りに出されることについて、国内では買い手が見つからないためとした。彼は、オスマン帝国の貨幣にイスラエル人やアメリカ人がもっとも関心を示している、と明らかにした。
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( 翻訳者:新井仁美 )
( 記事ID:3532 )