エルドアン首相、世俗的な枠組みでスカーフ問題解決を求める(Radikal紙)
2006年09月30日付 Radikal 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、「世俗主義」に関する発言に対し、「世俗的、民主的、法治国家の中で、もはや後退はできない」という言葉で賛同する一方、「スカーフ」問題では忍耐を求めた。同首相は、新カリキュラムについて、「世俗的な枠組み」であることを強調し、一昨晩サマンヨル(銀河)TVで次のような見解を述べた。
世俗主義を強調:わが国は、世俗的、民主的な法治国家である。そうした国家の中で、我々はもはや後退はできない。日々前進しなくてはならない。民主化の過程にあるトルコが、こうした枠組みを失うようなことになれば、世界と我々双方にとって恐らく好ましい展開ではない。逆にテロが利するのだ。
スカーフ問題を解決:スカーフ問題で社会的な合意はあるが、諸組織間の合意は十分に形成されていなかった。トルコはこの問題を解決するし、我々も問題解決に主体的に対処するだろう。しかし、それには忍耐も必要と考えている。
■国民への呼びかけ:情報時代の要請
エルドアンは、昨日テレビで放送された番組「国民への呼びかけ」で、教育との関連で次のことを強調した。
「近代トルコが現代の諸文明の水準を越える方法として、情報時代が要請することは実行し終わっている。何と幸福なことに、民主的、世俗的な共和国をつくるという理想に、今日かつてないほど近い(状態にある)。急速に変化する世界状況に応じて、カリキュラムを新たにした。それは、わが共和国の世俗的、民主的、社会的法治国家の特質を基礎的な枠組みとして承認し、科学の有効性を前面に出し、世界の発展に配慮する営為の結果である。」
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( 翻訳者:幸加木 文 )
( 記事ID:3603 )