国会、IAEA査察官の入国を停止する法案を検討へ ハムシャフリー紙
2006年09月04日付 Hamshahri 紙

2006年9月4日付ハムシャフリー紙

【政治部】国連安保理常任理事国5カ国+ドイツが安保理決議に固執する中、国会議員らはIAEA査察官のイランへの入国を停止する法案の採決へ向けて動くことを決定した。

 本紙ハムシャフリーの国会担当記者の報告によると、昨日の国会公開本会議の終了時、IAEA査察官のイラン入国を停止する法案の受領が発表された。

 国会の国家安全保障・外交政策委員会の委員長は、この件について、「委員会は、『理性的な話し合いに向けてイラン側がこれまで示してきた柔軟な姿勢や、IAEA及び5+1カ国との協力にもかかわらず、もし国連安保理がイラン国民から権利を奪おうと欲するならば、現在行われているIAEA査察官の査察を全面的に停止することを、政府に義務づける』法案を作成した」と語った。

 アラーオッディーン・ボルージェルディー委員長は昨日、国会担当の記者団を前に、次のように付け加えた。「現段階では、ヨーロッパ側は協議の中で〔ウラン濃縮活動の〕停止を求めてくる可能性が高い。これに対してわれわれは、停止を前提条件として受け入れることはできないと、これまで述べてきた。それゆえ、停止を行うことなく、協議に入ることになるだろう」。

 同委員長はまた、アナン国連事務総長のイラン訪問について触れ、「コフィー・アナン氏も、EU、中国、ロシアといったわれわれの話し相手も、イランの論理的な議論を聞いて、イランの行っていることは合法的で国際法に則った形で進められているということを、ある程度納得しているようだ」と語った。

 国会の国家安全保障委員会は昨日、IAEA査察官の入国停止法案を検討した。また、同委員会の外交関係部会も明日、核問題の経済問題への影響を検討する予定となっている。

 〔後略〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:3414 )