■ クウェイトとイラクの国境地帯での銃撃事件が収束

2006年08月29日付サバーフ・ジャディード紙（イラク）HP１面

【クウェイト：諸通信社】

クウェイト内務省の特命次官であるアハマド・アル＝ラジーブ少佐は、クウェイトとイラクは両国国境付近でクウェイトの治安巡視部隊の一つが銃撃を受けた事件を乗り越えたと強調し、この事件を「個人によるもので組織的なものではない」と評した。

ラジーブ少佐はクウェイトで発行されている“アル＝ライイ・アル＝アーンム”紙に対する声明の中で「我々は国境での事件を乗り越え、監視の強化についてイラクと合意に至った」と述べ、この事件の収拾は両国家間の外交・治安ルートを通じて行われたと明かした。

さらに「イラクとクウェイトの間で行われた最近の会合で我々は同胞としての、また隣国としての両国家の良好な関係を強く望むイラク側の考えに触れ、また一方では両国間の関係が良好である事を好ましく思わない一部分子に間隙を与えないための活動を強化するというイラク側の熱望にも接した」と付け加えた。

ラジーブ少佐は「我々としても両国家間の同胞関係を熱望している」と加え、外務省主導により外交レベルで行われた活動や、イラク側との対話の継続といった今回の動きこそが、イラクとの関係に対するクウェイトの熱意の証である、と指摘した。

さらに、クウェイトは国境地帯におけるこのような事件の再発を防止し、部隊の構成員の生命を守るために、十分な治安措置を講じたと強調した。

一方“アル＝ライイ・アル＝アーンム”紙は、「クウェイト内務省は国境を守り、何らかの行為や侵犯からの安全を保障するために必要な措置の実施を発表した」と報じた。
同紙によれば、内務省が決定したステップとして、電流が流れる国境フェンスの完成を急ぐこと、監視カメラと熱探知カメラの増設、国境巡視部隊の追加などが挙げられる。

クウェイトの巡視部隊がイラクの武装集団から銃撃を受けたのは今週の月曜日であったが、その事件の直後にクウェイト外務省はイラク側の担当官を召喚し、事件に対するクウェイト政府の不満を伝え、さらに事件を乗り越え同様の事件の再発を防ぐためにイラクとの間で治安と政治に関する会合を行ってきた。


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（ 翻訳者:垣平浩明 ）
（ 記事ID:3418 )