ビュユクアヌト参謀総長:トルコ兵のアフガン派遣ありえない(Radikal紙)
2006年09月08日付 Radikal 紙
タリバンとの戦いのためアフガニスタンへトルコ軍を派遣してほしいというNATOの要請に対し、参謀総長であるビュユクアヌトは反対の意を表した:「テロとの戦争のためにただひとりの軍人でさえ行かせる訳には行かない」
レバノンに軍隊を派遣したことに関して論争が起こっている時期に、アフガニスタンにおけるタリバンとの戦いのために兵力の要請があることについて、参謀総長であるヤシャル・ビュユクアヌト大将は論争に終止符を打った。兵力の要望があるのは事実だとするビュユクアヌト参謀総長は、「テロとの戦争のためならば、一兵たりとも行かせない」と述べた。
アフガニスタンで平和軍の指揮を負うNATOが、南部でタリバンに対し行なっている作戦で戦死者数が増加していることに関し、西側政府がトルコ軍の前線への派遣に向け圧力をかけ始めていることが明らかにされた。南部の指揮を先月アメリカから引き継いだNATOの最高幹部が同地域に入る際、ある外交筋は、フランス、ドイツ、イタリアそしてトルコを南部における混乱した闘争に参加させるため説得工作をしていることを明らかにした。NATO事務総長のジャープ・デ・ホープ・スケッフェルとアメリカの欧州同盟軍司令官ジェームス・ジョーンズ大将が、アフガニスタンへ行き駐留軍を訪問したのに続き、デイリーテレグラフ紙に語ったカブールの高名な外交官も、「我々のメッセージは、もはや優先すべきは南部に軍を派遣することである。我々にはトルコ軍が必要である。少なくとも、異教徒たちが、イスラム教徒に反抗して戦争をしているのではないということを示すためだ」と話した。
■エルドアン首相:「私に報告はない」
首相のタイイプ・エルドアンは、「私には何の報告もない」と述べる一方、NTVの質問に返答した参謀総長のビュユクアヌト大将は、以下のように述べた:「決してトルコ軍から、テロとの戦争のためにただ一人の軍人でさえアフガニスタンに行くことはできない。トルコは以前二度アフガニスタンで任務を行なっていたISAF(国際治安支援部隊)の指揮を引き受けた。現在もカブール地域司令部で任務を行なっている。今まで、NATOがアフガニスタンで行なった作戦ではトルコ国軍は精一杯の貢献をした。しかし、繰り返すが、テロとの戦争のためには一人の兵士も行かせない。このようなことはあってはいけない。派遣する必要もない」
NATOは、トルコ、イタリア、ドイツ、ポーランド、スペインなどの国々からの支援を増やすために要請準備をしていた。話題となっている軍隊派遣要請が、今日NATO軍委員会会議に参加するためにワルシャワに行く予定であるビュユクアヌト参謀総長に対し、ジョーンズ司令官みずからによって行なわれることが予想されていた。
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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:3456 )