チチェキ法相:刑法301条の改正は不可能ではない
2007年01月29日付 Zaman 紙

ジェミル・チチェキ法相兼政府報道官は、トルコ刑法の301条についていかなるときも「改正できない」という認識を持ったことはないと述べた。

条項の内容は1936年以来7、8回改定されたと説明したチチェキは、「最後の2回は我々が改正した。必要ならば再度変更する」と述べた。301条の改正を求める人々に政府に提案を伝えるよう求めたチチェキは、「(提案の)どれを持って来ようと自由だか、他のものの要求は叶えられない」と注意を促した。

公正発展党アンカラ県支部のコジャテペ文化センターで開かれた1月期県諮問会議に出席したチチェキは、話の大部分を301条の改正に割いた。法的な面から改正できない性質を持つ憲法の最初の3つの条項と174条以外は改正できるとしたチチェキは、「我々は『301条の改正はできない』というような認識を持ったことは一度もない」と述べた。301条が2005年6月1日以降に発効された条項ではないことを指摘し、似た条項が1936年に刑法に組み入れられていたことを明らかにした。チチェキは、「あたかも我々の政権でこの条項が組み入れられたかのように議論されている。何年にもわたって施行されてきた条項だ」と語った。

公正発展党政権の発足後、欧州人権裁判所においてトルコに対して起こされた訴訟の数が激減したことに触れたチチェキは、このことが改革法案のおかげでもたらされたものだと述べた。トルコは長年分極化の害悪を受けてきたとするチチェキは、生じた議論が冷静にかつ専門家によって扱われなかったことや、このことが情報汚染をもたらす原因となったことを指摘した。チチェキは次のように続けた:「我々は2007年に直面する多くの問題で議論を経験するだろう。これらの議論は政治的な党派や政府に対立するものか否か、またイデオロギー的な観点から形作られるだろう。分極化の根本にある原因は情報汚染だ。健全な情報で討論すれば(事態は)よくなるはずだ」。

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( 翻訳者:穐山 昌弘 )
( 記事ID:10004 )